『ダイの大冒険』ハドラーに『鬼滅の刃』嘴平伊之助、『北斗の拳』サウザーも…バトル漫画キャラの命を救った「唯一無二の特異体質」の画像
DVD『鬼滅の刃』第6巻(アニプレックス)©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 漫画作品には、現実では考えられないような特異体質を持つキャラクターが数多く登場する。彼らの特殊な能力は、作中の登場人物のみならず読者にも強烈なインパクトを与え、物語を大いに盛り上げる要素だ。

 しかし、ときにはこの特異体質が絶体絶命の危機を脱するきっかけとなり、読者を驚かせる劇的なシーンも多く描かれてきた。

 そこで、ここぞという場面で彼らの命を救った、驚くべき特異体質の数々を振り返っていこう。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

 

■1つの体に2つ分の命が…『ダイの大冒険』ハドラー

 1989年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(監修:堀井雄二氏、原作:三条陸氏、作画:稲田浩司氏)は、国民的RPGの世界観を元に、主人公の少年・ダイと仲間たちが繰り広げる冒険を描いた物語だ。

 原作ゲームでおなじみの呪文や技、武器や道具が多数登場する一方、本作オリジナルの個性的なキャラクターも数多く登場している。

 なかでも、意外な特異体質で窮地を乗り越えたのが、魔王軍の幹部の1人として活躍したハドラーだ。かつては魔王として地上を征服しようとしていた実力者で、残忍でありながら一方で力ある者を認める戦士然とした心根を持ち合わせた敵キャラクターだ。

 そんなハドラーの隠された特異体質が明らかになったのが、アバンの使徒の1人、ヒュンケルとの戦闘でのことだった。

 激闘の末、ヒュンケルは必殺技「ブラッディースクライド」でハドラーの左胸を貫く。誰しもが勝敗の決着を確信した次の瞬間、倒れたはずのハドラーが突如起き上がり、逆にヒュンケルの体をその爪で突き刺したのだ。

 驚くべき事に、ハドラーは心臓を左右に1つずつ持つ特異体質であり、ヒュンケルはそのうちの1つを潰したに過ぎなかったのだ。

 まさかの事態に動揺するヒュンケルに対し、ハドラーは至近距離から高位魔法・メラゾーマを放ち、一気に形勢を逆転させた。

 生物の核ともいえる心臓を2つ持っているだけでも驚きだが、そのうちの1つを囮にして相手を罠にはめるハドラーの狡猾さと執念にぞっとしてしまうエピソードだ。

■内蔵の位置まで動かせるとは…『鬼滅の刃』嘴平伊之助

 2016年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、社会現象を巻き起こした吾峠呼世晴氏の『鬼滅の刃』。原作漫画が連載終了した現在も、劇場版アニメが興行収入の記録を塗り替えるなど、なおも人気の高さを見せつけ続けている。

 本作にも特異体質を持つキャラクターは多く登場するが、なかでも特に驚きの性質を駆使し致命傷を回避したのが、鬼殺隊の一員として戦う嘴平伊之助である。

 主人公・竈門炭治郎の同期である伊之助は、イノシシの被り物で顔を隠し、上半身は服を着ていないままで暴れまわる野生児のようなワイルドさが特徴だ。

 猪突猛進を体現したような伊之助だが、彼は意図的に関節を外すことで攻撃範囲を伸ばすなど、人間離れした身体能力を活かしたトリッキーな技も得意としている。

 そんな伊之助が、特異体質によって死の淵から生還したのが、上弦の陸の鬼、妓夫太郎・堕姫との死闘のさなかであった。

 妓夫太郎の鎌によって背後から心臓を刺し貫かれ、倒れる伊之助。炭治郎をはじめ、誰もが彼の死を覚悟したが、伊之助はしばらくして復活し、戦線へと復帰したのである。

 なんと彼は、持ち前の驚異的な体の柔軟性を極限まで活かして内臓の位置を瞬時にずらし、心臓への致命傷を逃れていたのである。

 このまさかの事態には、上弦の鬼も驚愕。仲間たちも唖然とするなか、伊之助は再び鬼の頸を落とすべく猛然と斬りかかっていくのだった。

 これまでも破天荒な言動で読者を驚かせてきた伊之助だが、まさか内臓の配置まで自由自在に操れるとは、誰も予想できなかったのではないだろうか。

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