2025年に「ふたまん+」上で多く読まれた人気記事を、テーマに沿ってプレイバック。見逃した人はぜひチェック!
今回は『ガンダム』ジャンルの中から、ファンの間で特に話題となった記事を紹介する。シリーズに登場する特殊な機体から、今年放送された最新テレビシリーズ『ジークアクス』の考察まで、MSマニア垂涎の内容が勢揃いだ。
第3位:ガンダムを超える「ハイスペック量産機」の明暗…数値上は最強なのに「どうしてこうなった…!?」(2025年7月8日公開記事)
「3月9日=ザクの日」「9月2日=グフの日」のように、語呂合わせでガンダムに関連する記念日はいくつもある。そして本日7月8日は、ガンダムの形式番号「RX-78-2」から「ガンダムの日」と呼んでいるファンもいるようだ。
とくに初代『機動戦士ガンダム』におけるガンダムは主人公機であり、いわば作品の「顔」ともいえる存在だ。逆に連邦のジム、ジオンのザクといった量産機は、ガンダムを引き立てる「やられ役」と認識している人も多いはず。
しかしそれらの量産機のなかには、実はガンダムをも上回る性能を持っている機体もいた。そんな一年戦争時のガンダム顔負けのハイスペックな量産機たちを振り返ってみたい。
まず紹介するのは、メカデザイン企画「MSV(モビルスーツバリエーション)』などに登場する「ジム・スナイパーカスタム」だ。
「スナイパー」と名づけられているが狙撃に特化した機体ではなく、狙撃能力を有する高性能汎用機といったほうが適切かもしれない。前期生産型ジムの性能に満足できなくなった一部のエースパイロットの要求に応えるため、改修が施されたカスタム機である。
装甲やジェネレーター、スラスターとあらゆる面が強化され、総合的な性能は大幅に向上。パイロットごとに個別のチューンも行われたため多少性能にバラツキはあるものの、スペック上はガンダムに匹敵するか、上回るとされている。
第2位:「これはジム? それともザク?」見た目での判断は超困難…『ガンダム』好きも迷う「どっちつかずのMS」たち(2025年4月12日公開記事)
ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ(MS)の中には、開発経緯やその見た目などから、どの機体に分類すればいいのか判断しにくい機体が存在する。
たとえばアニメ劇中で「ガンダムもどき」と呼ばれていた「リ・ガズィ」の正式名称は「リファイン・ガンダム・ゼータ」。そこだけ見るとガンダムに該当しそうだが、実際のところはっきりしない。
さらにアニメ本編に登場しない機体をまとめた「MSV(モビルスーツバリエーション)」も存在し、そこには各機体の改修機やプロトタイプ機など、数多くのMSの設定がある。
今回はそういった機体のなかでも、有名機体の開発過程で生まれた、「これはどっちなんだ?」と困惑させられる、2体のMSの特徴をあわせ持った不思議な機体たちを紹介したい。
テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の本編に登場したジオン公国軍のMS「グフ」と「ドム」は有名だが、その間に「グフ試作実験機」というMSが存在することをご存知だろうか。
『週刊ガンダムモビルスーツバイブル 69号』(デアゴスティーニ・ジャパン)によると、「グフ」→「グフ試作実験機」→「プロトタイプドム」→「ドム」の順に開発されていったという。
グフはザクなどを開発した「ジオニック社」製で、ドムは「ツィマッド社」製のMS。だが、ツィマッド社はグフのライセンス生産を請け負っていた。
■第1位:ララァがっかり?アムロに勝てないのも当然!?『ジークアクス』最終回で描かれた「幻のシャア専用機」を追う(2025年7月7日公開記事)
ガンダムシリーズのテレビアニメ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』(日本テレビ系)は、2025年6月24日放送の第12話「だから僕は…」で最終回を迎えた。
最終話のなかでは「シャロンの薔薇」ことモビルアーマー「エルメス」に搭乗したララァ・スンが、敬愛するシャア・アズナブルの死を目撃する場面が描かれている。
そして、そのときの彼女の絶望の波動が引き金となり、「エルメスのサイコミュが別の宇宙を作ってしまった」という衝撃の事実が、シュウジ・イトウの口から語られた。
「シャア・アズナブル」の死なない世界を求めるララァが、いくつもの「別の宇宙」を作り出し、『ジークアクス』の世界もそのひとつだったことが判明したのである。
しかし、そんなララァが願った「シャアが殺されることのない世界」は残念ながら実現しなかった。どの宇宙においても、シャアは白いガンダムに殺されてしまうのだ。
それを繰り返すなかでララァがたどり着いたのが、シャア自身が「白いガンダム」に乗り込むという『ジークアクス』世界だった。
2025年のガンダム関連記事で人気を集めたのは、機体設定に深く切り込んだ記事群だった。
特に共通するのは「メインストリームの裏に隠れた機体の魅力」を掘り起こす視点だ。『ジークアクス』で描かれたパラレルワールドでシャアが搭乗した「赤い機体」、開発過程で生まれた「グフともドムとも言えない機体」、そして「ガンダムより強いはずなのに活躍の場がなかった量産機」——これらはいずれも「もしも」の歴史を想像させる存在である。
ガンダム作品の魅力は、アニメ本編だけでなく、そこから派生するMSV(モビルスーツバリエーション)やパラレル設定にまで広がっている。今年の人気記事は、そんな「もう一つのガンダムワールド」の奥深さを改めて示してくれた。


