■意外な特技に驚かされる! 山本美月さん、アイデンティティ・田島直弥さん

 同じく漫画・アニメ好きで知られる女優の山本美月さんもまた、その画力を披露した1人である。

 2019年10月16日、自身のX(当時はTwitter)を更新。ベストジーニスト賞受賞記念に自作イラストを投稿し、多くのファンから「プロ級のうまさ」と絶賛された。

 この年、山本さんは日本ジーンズ協議会が主催する「第36回ベストジーニスト2019」の一般選出部門でベストジーニスト賞を受賞。前日の10月15日には自身のXに「ベストジーニスト、一般選出部門受賞しましたー!! 投票してくださった皆様、ありがとうございました 8万人近い方が、投票してくださったそうで、、、幸せです!! 大切にしますっ!」と受賞を報告するとともに、「ヒロアカじゃない方」と茶目っ気たっぷりのハッシュタグを添えていた。

 そして翌16日、「ベストジーニスト」「ヒロアカの方」というタグとともに投稿されたのは、堀越耕平さんの漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場するキャラクター・ベストジーニストに受賞を報告するイラストだった。

 同じ名前繋がりの「ベストジーニスト」に報告する自身の似顔絵はほほえましく、その高いクオリティで多くのファンを喜ばせた。

 最後は、お笑いコンビ・アイデンティティのYouTubeチャンネルから、2024年5月9日「悟空の日」に更新した動画を紹介したい。

 これは声優・野沢雅子さんのものまねで知られる田島直弥さんが、カタカナ3文字を元に描いた『ドラゴンボール』(鳥山明さん)のキャラクターイラストを披露し、相方の見浦彰彦さんに元の文字を当てさせるという企画だった。

 この動画で田島さんが披露したのは、ホワイトボードに描かれた超サイヤ人ゴッドの孫悟空と破壊神ビルスが戦っている場面。即興で描いたと思えないほど複雑で臨場感のあるイラストであったが、本人は「適当に描いた」と語っている。

 企画の内容には多少無理があったのか、見浦さんは元々のカタカナ3文字は当てられなかったものの、田島さんのイラストの腕前は本物だった。声まねだけでなくイラストも上手な田島さんは、往年の『ドラゴンボール』ファンからもその作品愛が認められているようだ。

 また、田島はホワイトボードに吾峠呼世晴さんの漫画『鬼滅の刃』のキャラたちを手早く描くことも多く、これまで竈門炭治郎や胡蝶しのぶ、猗窩座、甘露寺蜜璃、伊黒小芭内、宇髄天元など主要キャラを数多く披露してきた。いずれも短時間で描いたとは思えないほど、特徴を見事に捉えた秀逸な出来だった。

 

 まさに天が二物も三物も与えた、芸能人による美麗な『ジャンプ』キャラクターのイラストの数々。見ていると、その画力だけでなく、本人の作品に対する愛や敬意が感じられるものばかりだ。

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