■緊迫したバトルが繰り広げられた「胸アツの最終回」
『ドラゴンボール超』は魔人ブウとの戦いから4年後の「破壊神ビルス編」から始まって、「宇宙サバイバル編」で終わる。その最終回は2018年3月25日放送の「奇跡の決着! さらば悟空!また会う日まで!!」の回だった。
多次元宇宙の戦士たちを集めた「力の大会」で、破壊神ビルスをも超える強敵ジレンを相手に、悟空とフリーザ、そして17号が共闘する。
かつて敵同士だった第7宇宙を代表する3人が、互いに協力しながらジレンを倒す展開に多くのファンが胸を熱くしたはずだ。こうして「力の大会」は第7宇宙の優勝で終わり、最後は悟空とベジータが修行しているシーンで、次回作に期待を残す終わり方となっていた。
そして、最も新しいアニメ『ドラゴンボールDAIMA』は、魔人ブウとの戦いのあと、ダーブラが死んでゴマーが新しい大魔王になった大魔界が舞台。ダーブラや魔人ブウを倒すほどの力を恐れたゴマーは、ドラゴンボールを使って悟空たちを子どもの姿に変え、赤ん坊になったデンデを連れ去った。
悟空は元の姿とデンデを取り戻すため大魔界を大冒険。その最終回は2025年2月28日放送の「ゼンカイ」というエピソードだった。
「魔のサードアイ」を取り込んでパワーアップしたゴマーと、超サイヤ人4に変身した悟空の激しいバトルが繰り広げられた。最終的に栽培マンのタネを素にして生み出された頭脳派の魔人クウが、ゴマーの「魔のサードアイ」を外すことに成功。新大魔王には魔人クウが就任して、悟空やデンデたちは元の世界に戻っていくという最後となっている。
『超』と『DAIMA』は両作とも強大なボスキャラとの熱いバトルが展開され、『ドラゴンボール』作品にふさわしい最終回を迎えたといえるだろう。
アニメの『ドラゴンボール』シリーズでは、白熱した戦いに勝利してハッピーエンドを迎えるものもあれば、『ドラゴンボールGT』のように、「ドラゴンボールに頼らず人類の力で地球を守っていけるようになってほしい」というメッセージが込められた最終回もあった。
漫画の連載終了後に放映されたアニメシリーズは、原作をベースにしたリマスター版『ドラゴンボール改』を除けば、いずれも漫画にはないオリジナルストーリーが描かれている。どのシリーズも『ドラゴンボール』らしいアツい作品に仕上がっているので、アニメ版を"食わず嫌い"をしていた人もこれを機に視聴してみてはいかがだろうか。


