『チラムネ』放送延期…急遽代役となった『うーさーのその日暮らし』とは 自由すぎる宮野真守も再降臨!【2025秋アニメ】の画像
DVD『うーさーのその日暮らし』(バンダイビジュアル)(c)Project wooser

 現在TOKYO MXほかで放送中の秋アニメ『チラムネ』こと『千歳くんはラムネ瓶のなか』が、第6話以降の放送を「本編クオリティ維持のため」延期することを発表。放送再開は2025年12月2日を予定しており、それまでの3週間は代替番組として『うーさーのその日暮らし』が放送されることとなった。

 ファンからは「残念だけど待ってます」「より良い形で戻ってきてほしい」といった応援の声が相次ぎ、再開に期待が集まる一方で、代替番組に『うーさーのその日暮らし』シリーズが選ばれたことについて、「なんでうーさーなんだよw」「代打がうーさーは草」と、SNSを中心に少々ざわつきを見せている。

 11月11日から3週にわたって歴代エピソードからのセレクション放送が開始する『うーさーのその日暮らし』シリーズとは、いったいどのような作品なのか。本作を知らない人のために、今回は3つのポイントに絞って作品の見どころを振り返っていこう。

■メタ演出、逆作画崩壊……「何でもあり」の自由な作風

 『うーさーのその日暮らし』は、宇佐義大さんの個人ウェブサイトが原作となったショートアニメ。2012年〜2014年に合計3期にわたりテレビ放送され、イラストはふじのきともこさんが手掛けている。デフォルメされた可愛い4人の女の子と、黄色いゆるキャラの画風からは、日常アニメのようなほのぼのとした作風が想像できるかもしれない。

 しかし、一見ふつうのゆるキャラに見える主人公・うーさーは、その愛らしい見た目とは裏腹に、欲望まみれの性格とシニカルな言動が特徴。さらには「肉、金、制服、ギャルが大好き」と、その画風からは想像できない俗物的なキャラクター設定なのだ。

 また、デフォルメ絵で描かれるキャラクターが突如リアル寄りの絵柄に変化する、いわゆる「逆作画崩壊」もふんだんに取り入れられている。いきなりロボットアニメ顔負けの戦闘シーンに突入したり、女の子が魔法少女に変身し、なぜかバッタになったうーさーを討伐するという展開も。

 そのうえ「低予算アニメだから逆作画崩壊は何度もできない」といったメタ的な演出や、某ドラマを思わせる一人語りのオープニング。さらに『ウルトラマンゼロ』や『蒼き鋼のアルペジオ』とのコラボレーションがあったり、5分間にわたってコマが一切変わらない会話劇があったりと、唐突すぎる展開が多く、いろんな意味で目が離せない。

  1. 1
  2. 2
  3. 3