■ゴンの不自然な態度から浮上する「母親死亡説」

 ジン=フリークスは、くじら島に住むいとこのミトたちに息子のゴンを預けた。母親について聞かれた際には「別れた」とだけ答えている。ミト自身も、ゴンの母親についてジンから何も知らされていないようだった。

 また、ジンが残した録音テープの最後には、ゴンの母親の情報が含まれていた。だが、ゴンは途中でカセットデッキを止め、「オレの母親はミトさん!」と言って母親の情報を聞くのを放棄している。

 そのため、彼の母親に関する情報はほとんどないが、ゴンがここまで無関心な態度を貫くのも不自然に思えた。母親代わりとして育ててくれたミトへの恩はあるにせよ、自分を置いて旅立った父親のジンに対する執着と比べて、母親に対する感情はやけにドライに見えるのだ。

 それにジンを探し出すという目的を果たしてからも、母親のことは一切聞いていないようだ。そもそもジンがゴンの母親ではなく、くじら島にいる親族に預けたのも不自然ではある。ジンがその選択をとらざるを得なかった状況……つまりゴンの母親はすでにこの世にいないという可能性も浮上する。

 そんな自分を取り巻く状況や、録音音声で母親の情報を伝えようとするジンのやけに改まった態度などから、母親の死を察したのだとすれば、ゴンの反応にも納得がいく。


 「死んだ」と思われていたキャラクターが再登場を果たすのは、漫画ではよくある展開だ。しかし、キメラ=アントにあっさり殺されたポンズのように、人気キャラでも容赦なく残酷な死を遂げるのが『HUNTER×HUNTER』でもある。

 今回取り上げたネオンやシーラ、ゴンの母親の生死について、その正解が明かされる日が一刻も早く来ることを期待したい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3