一糸まとわぬ姿に大胆な水着姿も…『銀河鉄道999』メーテルの魅力が爆発した貴重なシーンの画像
[Blu-ray]『銀河鉄道999』(東映アニメーション・東映ビデオ)/(C)松本零士・東映アニメーション

 1977年から松本零士さんにより連載がスタートした『銀河鉄道999』は、少年・星野鉄郎と、謎の美女・メーテルが、999号に乗ってさまざまな星を冒険をする壮大なSF作品だ。連載開始からおよそ半世紀が経っても、その人気は衰えることがない。

 さて、そんな『銀河鉄道999』が長く愛される理由のひとつに、ヒロインであるメーテルの存在がある。ただですら美しいメーテルが、エピソードによっては普段着ている黒いドレスではなく、思わず心を奪われるような魅力的な姿を披露することも多いのだ。

 ここでは有名なシャワーシーン以外にもあった、メーテルの魅力が爆発した貴重なシーンを紹介したい。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■型取りをされ、一糸まとわぬ姿で登場…「不定形惑星ヌルーバ」

 まずは、メーテルが999号の車内に一糸まとわぬ姿で登場するという、とてもレアな衝撃回を紹介したい。それが「不定形惑星ヌルーバ」のエピソードである。

 あるとき999号は、惑星の形が定まっていない不定形惑星ヌルーバという駅に停車する。停車中に食堂で食事をしようとした鉄郎だったが、車内に侵入したヌルーバ星人に襲われ、衣服をはぎとられたあげく、ヌルーバ星人は自分そっくりの形になってしまう。怒った鉄郎がヌルーバ星人に反撃しようとしたとき、同じように衣服を奪われ、体を型取りされたメーテルが、何もまとわないまま鉄郎の元に駆けつけるのである。

 衣服をはぎ取られてしまったとはいえ、何も身に着けず、車掌や鉄郎の前に堂々と出てくるメーテルはかなり大胆に見える。しかしそれは、恥ずかしさよりも鉄郎の身を案じる気持ちが勝っていたからであろう。また、メーテルの長く美しい金髪が体の多くを巧みに隠しているため、「ミロのヴィーナス」のような芸術的な美しさをも感じられる。

 なお、このエピソードでは、メーテルの体を襲ったヌルーバ星人の子どもが「お父さん あの女の人はね、メーテルって……」と何か言いかけたところで警笛が鳴り響き、鉄郎には何も聴こえないという意味深なシーンが描かれている。メーテルの美しさだけでなく、彼女の体に隠された謎にも軽く触れる印象的なストーリーでもあった。

■メーテルのあらわな姿に機械生命体も興味津々!?「好奇心という名の星」

 メーテルの美しい裸体に興味を持つのは人間だけではない。「好奇心という名の星」では、機械化された星の命令によりメーテルが肌をあらわにするという異色のシーンがある。

 あるとき999号は、巨大な目玉のような見た目の惑星「好奇心」に捉えられてしまう。その星は、かつて住んでいた人々が開発を続けた結果、いつしか星全体が機械化され大人工生命体になったものだった。

 その星の声は車掌を裸にしようとしたあと、メーテルに服を脱ぐよう命じる星に対し、鉄郎は「ドスケベーな星だなあ、ここは!!」と憤る。そしてメーテルを脱がせたあと、今度は「(体の)中身を見たい」という恐ろしい要望を突きつけるのである。

 「好奇心」は自分の産みの親である人間をよく見たいという願望が強く、人間とは違う観点からメーテルの体に興味を持ったようだ。

 服を無理やり脱がされたメーテルは可哀そうだったが、その姿は気高く美しかった。あらわになったメーテルの体は色気にあふれているだけでなく、その神秘性や儚さ、そして生命の美しさを象徴しているようで神々しかった。

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