■残る2人はまだ能力を見せていないあの男たち
ゼノとシルバの2人を相手に立ち回ったクロロについては実力は申し分ないが、能力を盗んで使える「盗賊の極意(スキルハンター)」は未知数過ぎる。ネテロといえど、簡単に彼の実力を測ることはできないだろう。
またクロロの動きを見たシルバは、「あの時より体術はさらに向上している」と上から目線で評価していた。つまりクロロは急速に成長しているものの、ネテロがジンをトップ5の念能力者と評価したときは、まだ成長途上だったという見方もできそうだ。
そうなるとクロロと同世代かつ実力が拮抗していると推測されるヒソカやイルミあたりも候補から外しておこう。このことから「天賦」よりトップ5にランクインするのにふさわしい人物は、現役バリバリながら、まだそのポテンシャルが謎に包まれているシルバとなる。
そして残った最後の1枠は、設定資料には名前がなかったネテロの息子であるビヨンド=ネテロだと予想する。彼については、作中では念の系統や修練度など能力についてまったく分かっていないが、父親であるネテロならその実力を当然知っているはず。とにかくその自信家ぶりと強キャラ感はハンパない。
また、彼を初めて見たときの十二支んが受けた衝撃と打ち震えぶりや、捕虜状態でのビヨンドの余裕な態度からも実力の高さがうかがえる。長年にわたって協専ハンターを自分の手駒として抱えており、その資金力とカリスマ性はジンに匹敵するかもしれない。
そう考えれば、ジンと同じようにネテロが思う念能力者トップ5に入っていてもおかしくないだろう。以上のような点から、ネテロが認めた「世界の5本指に入る念能力者」というのはジン、ビスケ、ゼノ、シルバ、ビヨンドと推察してみた。
必ず盛り上がる漫画作品の「最強キャラは誰?」という鉄板ネタは、結局のところファンの数だけそれぞれのランキングが存在する。作中で明言されない以上、答えがひとつである必要はなく、新たな能力が判明したり、新しいキャラクターが登場したりすることで、めまぐるしく変化するのが当然だ。
また、そのときに再び自分が考える最強キャラランキングを更新していくのがファンの喜びであり、楽しみといえるのではないだろうか。