■己にできることを活かし極めた…蟲柱・胡蝶しのぶ
数少ない女性の柱でありながら、他の精鋭に見劣らぬ高い実力で鬼と戦い続けてきた蟲柱・胡蝶しのぶ。
彼女は身長151センチ、体重は37キロと、鬼殺隊のなかでもかなり華奢な体型だ。それゆえ腕力が弱く、鬼の首を斬り落とすことができないという致命的な弱点を抱えていた。
だが、彼女は斬るのではなく突く力を磨き上げることで、この弱点を克服。刀鍛冶の里の長・鉄地河原鉄珍が作った“突くことに特化した”特殊な日輪刀を用いて、独自の戦闘方法で鬼と戦ってきた。
さらに彼女は「毒」の使い手でもある。もともと医学・薬学にも精通していたことから、鬼に対し強力に作用する「藤の花」から作った毒を開発することに成功。彼女は日輪刀にこの毒を仕込むことで、鬼の首を切断せずとも死に至らしめる闘法を編み出した。
また、この日輪刀は鞘に納めると毒の調合・調整もできる機能が備わっている。彼女は鬼が毒に順応しないよう、個体に応じて瞬時に毒を調合・調整しながら戦う判断力・俊敏性をも持ち合わせているのだ。
戦闘能力だけで見ると他の柱には及ばないかもしれないが、しのぶは突くことに特化した剣術、毒を駆使したオリジナルの戦法によって、柱として高い実力を発揮してきた。
戦いで傷ついた隊士の治療や機能回復訓練など、炭治郎たちのような次世代を担う隊士を育成するといった重要な役割も担っており、鬼殺隊にとってなくてはならない存在だと言えるだろう。
「鬼殺隊」の頂点に立つ実力者・柱たちだが、誰しもが最初からその圧倒的な実力を発揮できていたわけではない。血の滲むような鍛錬、己の過去を活かした立ち回り、弱点を克服するための研究……さまざまな努力や工夫があってこそ、彼らの常人離れした実力が実現できているのだ。
最終決戦となる『無限城編』でも、大きな活躍を見せている柱たち。彼らはどんな激闘を見せるのか、ぜひともその勇姿を確かめてみてほしい。


