声優・速水奨が考える“イケボ”ではなく“いい声”の本質「思考が言葉に乗って、その言葉が正しく相手に伝わってこそ」の画像
速水奨 撮影/三浦龍司

8月8日公開『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』で声優を務める速水奨さんにインタビュー! マサオくんへの意外な共感から、自身が「イケボ」と呼ばれる是非についてまで、真摯に語ってくれました。

――『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』では語学能力&身体能力に秀でたスーパーエリート刑事ディルの声優を担当していますが、今作で一番注目しているシーンやキャラクターはいますか?

速水奨さん(以下、速水) 歌のパワーやダンスが見どころですが、個人的に注目してほしいのはシロですね。

――しんちゃんたちと一緒に、シロもインドに行くんですよね。見知らぬインドの街中で、しんちゃんたちとシロ&マサオくんが離れ離れになってしまうシーンがあります。

速水 そこでのシロの活躍が目覚ましいんですよ。今作の中心人物であるボーちゃんもそうだけど、どのキャラクターもみんな粒立っています。みんな大活躍するから、海外ファンも喜ぶんじゃないかな。特に韓国ですごく人気があるんですよね。

――そうですね。K-POPアイドルがグッズを持っていたりしますよね。

速水 でも、マサオくんはちょっと韓国で人気がないというのを聞きまして。

――ああ……今年4月、韓国のアイドルの方が自身のインスタグラムで、カプセルトイでマサオくんが出てきてがっかりしたリアクションを取っていましたね。

速水 でもですね、今回のマサオくん、素晴らしい活躍をしているから! マサオくんは感情の起伏がすごく素直に出ていて、子どもらしくてとてもいいんですよ。

――たしかに、一番人間味あふれるキャラクターですよね。

速水 僕もマサオくんの人間っぽさに一番共感できます。ほかのキャラクターも大活躍しているし、ぜひそのあたりに注目してほしいなと思いますね。

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