■出場が決まってからの対策
予選に通過すると1年間の番組出場資格を得られるが、対戦相手のマッチメイクの都合上、すぐの出場とならないことが多い。筆者が出場した際は予選から2~3か月ぐらいたってオファーがあったが、これはわりと早いほうらしく、遅い人であれば1年ぎりぎりぐらいに出場オファーがかかることもある。なので、気長に待とう。
出場オファーから収録までは1か月ぐらいの猶予があるため、この間どういった対策をしたらよいかについてアドバイスしたい。
まず、大前提として、テレビ番組の収録自体が貴重な経験となるはず。勝っても負けても収録を楽しむという心がけで臨むことだ。
実際、筆者は収録で勝ちも負けも経験しているが、いずれの場合も「とても楽しかった」と胸を張って言える。MCをつとめる谷原章介さんと会話できるなんて普段の生活じゃ考えられないことであり、それだけできっと楽しいはずだ。
出場にあたっての対策であるが、まずは放送を見ること。放送を見るといろいろなことがわかる。
たとえば、番組が放送される日付周辺に関する問題(「19○○年○月○日に、ある人物が生まれています」というような問題)が多いことがわかる。ということは日付に関する問題の予習は必須である。
あとは、時事問題として、収録日のちょっと前に起こった出来事、放送日周辺に公開される映画、舞台、放送日周辺に出版される本などをチェックしておく。それから、流行りものはできるだけ押さえておきたいところだ。たとえば流行りの音楽、芸能人、スポーツ選手、YouTuberといったところだ。
定番問題も出題されるが、こればかりは一朝一夕にはいかないため、普段から番組を見るなどして知識を身につけておく必要があるのだが、重要な点として、出場する時期によって出題される定番問題は変わってくるということだ。
たとえば4月放送であれば、当然、春や4月にちなんだ問題が出題されやすく、逆に夏や冬の問題が出題されることはない。それさえわかれば定番問題でも重点的に押さえるべきところがわかると思う。
番組を見ていても、こういった日付問題、時事問題、季節に関する問題だけでおそらく半数以上を占めるので、対策次第ではクイズに強い人を相手にしてもかなり勝負できる。
そしてこの番組最大の肝である、パネルの取り方について。これについてはオセロや将棋のように、パネルをとる順番が決まっているわけではなく、4人のうち誰が次に答えるかわからないというルールもあり、かなり複雑である。
一応、ある程度「定石」というものはあるが、個人的にはパネルの取り方に絶対の正解はないと思っている。だが、明らかに不利になる取り方というのは存在しているので、できるだけそういった取り方をしないよう、普段からパネルの取り方に注意しながら番組を見るといい。ブログやYouTubeなどでもパネルの取り方を紹介しているものがあるのでそういったのを参考にしてもいいだろう。
以上、文字数の都合上、ここですべてのテクニックを公開できないのが残念なところであるが、この番組を愛し、長年研究し続けている筆者としては、少しでも多くの方にこの番組の楽しさを知ってもらい、出場してあの楽しさを味わってほしいと願うばかりだ。