■本人が雑誌でコスプレを披露!『ひるなかの流星』坂口健太郎さん

 『マーガレット』(集英社)で連載されていたやまもり三香さんの『ひるなかの流星』は、主人公が先生とクラスメイトの間で揺れる“三角関係”を描いた人気作だ。

 天真らんまんな女子高生・与謝野すずめの恋のお相手は、担任の獅子尾五月と、女嫌いのクラスメイト・馬村大輝だ。

 大人な先生と、不器用だけど一途な馬村の間で揺れ動くすずめ。すずめがどちらの男性を選ぶのか、ドキドキしながら見守ったファンは多いだろう。

 特に、獅子尾の恋敵として登場する馬村は、ファンからの人気が高い。さっぱりとした塩顔イケメンな上、すずめにしか心を開いていないという胸キュンポイントもさることながら、行動が逐一まっすぐで、そんな“男気”もまた人気の理由だった。

 そんな馬村のモデルは、モデルで俳優の坂口健太郎さんであることが明かされている。そう言われてみれば、色素が薄めの柔らかそうな髪や、すっきりとした顔立ちは坂口さんを彷彿とさせる。

 そんな坂口さんは、『マーガレット』のスペシャル企画で馬村の制服コスプレを披露していた。白いシャツにグリーンのベストを身につけ、頭には白のヘッドホンを装着する坂口さん。その姿は、まるで原作から飛び出してきたかのように、馬村のイメージにピッタリだった。

 実は2017年に実写映画化を果たしている本作。映画で馬村役を演じているのは、ダンサーや俳優として活躍する白濱亜嵐さんだった。一途な白濱さんの姿にときめいたファンは多く、こちらもまた違った魅力のある馬村に仕上がっている。

■再現度が高すぎる!『アンダーカレント』リリー・フランキーさん

 『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載されていた、豊田徹也さんによる『アンダーカレント』。銭湯「月乃湯」を舞台に繰り広げられる、“心の底流(アンダーカレント)”が複雑に絡み合った見ごたえのある作品だ。

 国内外で高く評価される本作は、2023年に待望の実写映画化を果たした。主演を真木よう子さんが務め、原作でも存在感を放つ探偵・山崎道夫役は、唯一無二の俳優として知られるリリー・フランキーさんが演じている。

 実はリリーさんは、山崎のモデルであることが明かされている。映画内でのリリーさんのスタイリングは、ボサボサの髪に、曲がったネクタイ、サングラスという風貌だ。その姿はまさに原作に登場する山崎そのものだった。

 ソファーにだらしなく座る姿すらも、原作を忠実に再現しているリリーさん。実写化にあたり、作者の豊田さんからモデルであることを明かされたリリーさんは、「緊張感が出た(笑)」と当時の心境を語っている。

 監督の今泉力哉さんは、“適当に見えて実はキレ者”という山崎のキャラクターをふまえて、リリーさん以外にキャスティングは考えられなかったという。

 そんな制作者たちの熱意がこもったキャスティングによって実現した、モデル本人の実写化。必見だ。

 

 有名人がモデルとなった漫画のキャラクターたち。今回紹介したほとんどのケースは、実写化作品で実際に本人が演じている。

 モデルとなっただけあり、再現度はファン納得の仕上がりとなった。こだわりの詰まった作品を、ぜひこの機会に原作とあわせて楽しんでみてはいかがだろうか。

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