
2025年3月6日、ドジャースとカブスの日本での開幕戦に向け、アニメ『鬼滅の刃』と米メジャーリーグのコラボレーションムービーがアニプレックスの公式YouTubeチャンネルにて公開された。
公開された動画は、「アニメ『鬼滅の刃』×『MLB Tokyo Series presented by Guggenheim』コラボレーションムービー」という、大谷翔平選手ら両チームの選手がアニメ化して登場するもの。
アニメの中では、 『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の師匠である鱗滝左近次が登場し、大谷選手を目にし「この子は良い呼吸をしている」と太鼓判を押すシーンもある。続いて「呼吸はすべての型の基本となる」というセリフの後に、『鬼滅の刃』の名シーンと、野球のアニメ映像が映し出され、両者の共通点が描かれていく。
その後、鱗滝の「頼んだぞ、炭治郎」のセリフの後に鬼殺隊の柱たちが刃を振るう様子が描かれ、アニメの大谷選手も「打撃の呼吸 壱の型 圧倒的ホームラン」とバットを振るう。青い炎のような『鬼滅』らしいエフェクトがバットから放たれていた。
その後も『鬼滅』さながらの、さまざまな色のエフェクトをまといながら野球をプレイする選手たちが映し出される。MLBと『鬼滅の刃』、どちらへの期待も高まるような映像だった。
これは、『鬼滅の刃』でも大きなテーマのひとつである「想いの継承」を日本の球史という観点から描いた特別映像だという。東京ドームで開催されるプレシーズンゲーム・開幕戦でも上映予定だ。
■「たまごっち」に「ANA」とのコラボも
突然始まったこの意外なコラボには驚いた人が多いだろう。社会現象にもなった『鬼滅の刃』は、このほかにもさまざまな企業や商品とコラボしファンを驚かせてきた。今回は、これまで行われた意外な『鬼滅』コラボを振り返っていきたい。
まずは、2020年にバンダイから発売された『たまごっち』とコラボした『きめつたまごっち』。従来の『たまごっち』より一回り小さいサイズで、育成方法によって炭治郎、善逸、伊之助らをはじめとして、柱たちにも成長させることができるという。ドット絵のキャラクターたちがかわいらしく、当時のたまごっちと同じく懐かしい気持ちでお世話ができる。
1996年に発売され、瞬く間に人気となった『たまごっち』は今でも根強い人気を誇っており、実はこれまで『鬼滅』以外にも『ONE PIECE』や『呪術廻戦』などたくさんの作品とコラボをしている。
続いては、航空会社ANAとのコラボ。これは2021年から開始したタイアップで、これまで3種類の『鬼滅』のデザイン機を運航した。
『鬼滅の刃』の世界の舞台は大正時代であり、普段はみな和装。パイロットなど現代風なANA職員の衣装に身を包んだ炭治郎らの姿はなんだかミスマッチさを感じながらも珍しく、貴重なコラボとなった。実際、描き下ろしのグッズが発売されたり、タイアップ限定でCAのエプロンが竈門禰󠄀豆子や胡蝶しのぶのデザインになったり、機内でアニメ『鬼滅の刃』が見られたりと盛りだくさんの内容だった。
旅行や仕事の途中で大好きな作品に会えるというのは嬉しいものだ。