「ゆうべはおたのしみでしたね」だけじゃない!HD-2D版ではどうなる?ファミコン版『ドラクエ1&2』脳裏に焼きついた「名珍セリフ」の画像
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(スクウェア・エニックス)メインビジュアル (C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX, (C)SUGIYAMA KOBO, (P)SUGIYAMA KOBO

 2024年11月にHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(スクウェア・エニックス)が発売され、往年のゲームファンのあいだで話題を呼んだ。さらにロト三部作としては『ドラクエ3』の「その後」に当たる『ドラゴンクエストI&II』も、2025年に発売予定になっている。

 『ドラクエ3』で「HD-2D」による美麗グラフィックを体感したプレイヤーとしては、やはり『ドラクエ1&2』のリメイクにも期待が高まる。

 新たな追加要素はもちろん気になるが、筆者としてはストーリーや会話シーンの表現が楽しみなところ。原点となるファミコン版では容量が足りないせいで、泣く泣くセリフなどのテキストを削ったというのは有名な話である。

 そこで今回は、ファミコン時代の『ドラクエ1』『ドラクエ2』をプレイしたときに脳裏に焼きついた、印象的なセリフをピックアップ。有名どころから、少々マニアックなものまで振り返ってみたい。

※本記事は各作品の内容を含みます。

■子どもの頃は意味が分からなかった!?

 『ドラクエ』シリーズを語るうえで外せない超有名なセリフが、「ゆうべはおたのしみでしたね」だろう。これは『ドラクエ1』に登場したセリフだが、ゲームを未プレイの人でも聞いたことがあるくらい、知られているのではないだろうか。

 このセリフは、主人公が救出したローラ姫を連れた状態で宿屋に泊まると、翌朝に宿屋の主人から言われる。正直なところ、子どもの頃にプレイしたときは意味が分からなかったし、気にも留めなかった部分だ。

 だが、ある程度経ってからそのセリフの真意に気づき、とんでもないセリフをぶっ込んでいたことに驚かされる。『ドラクエ』シリーズは子ども向けゲームかと思いきや、たまにこういった意味深なセリフが平然と飛び出すから油断できないのである。

■「お前が言うな!」やっと見つけた仲間のひとこと

 『ドラクエ2』からはパーティを組んで、仲間との冒険が楽しめるようになった。そのメンバー集めが物語序盤の課題であり、その流れで何かと「サマルトリアの王子」がネタにされがちだ。

 ストーリー上でサマルトリアの王子と会うようにいわれ、あちこちたらい回しに。すれ違いまくったあげく、ようやく彼と出会ったときのセリフが忘れられない。

 サマルトリアの王子は自己紹介をするやいなや、「もしや キミは ローレシアのおうじではっ!?」「いやー さがしましたよ」と、まるでこちら側が迷子になっていたかのような言い草。もちろんサマルトリアの王子に悪意はないのだが、思わず「探したのはこっちなんだけど!?」とツッコみたくなったのは筆者だけではないだろう。


 ちなみに、そのあとサマルトリアの王子は「力を合わせてともに戦いましょう!」といって仲間に加わるのだが、実際のところファミコン版では器用貧乏な彼を活躍させるのに相当苦労させられる。

 とはいえ、こうやってネタにされる点も含めてサマルトリアの王子は何かと話題になりやすく、彼のマイペースな性格は筆者も大好きだ。

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