![『金田一パパの事件簿』の連載も開始!『金田一少年の事件簿』「いつの間に結婚してたの!?」金田一一と美雪の恋愛遍歴の画像](https://futaman.ismcdn.jp/mwimgs/8/d/728w/img_8dd120c32bdc6f6c078a208e238e5dce119336.jpg)
原作:天樹征丸氏・金成陽三郎氏、作画:さとうふみや氏による『金田一少年の事件簿』(講談社)は、ミステリー漫画を代表する作品のひとつだ。
難解な事件を解決していくのが見どころのひとつだが、主人公の金田一一(はじめ)と七瀬美雪の恋の行方もかなり気になる。
幼なじみという関係でお互い想いを寄せているのは分かるが、作中で交際には発展しないふたり。いつになったら付き合うの?とやきもきした人も多いことだろう。
しかし、『金田一37歳の事件簿』(講談社)132話で驚きの事実が判明!金田一と美雪は結婚しており、美雪は身ごもっていたのだ。それまでそんなことを匂わせる描写がなかっただけに驚いてしまった。
そこで今回ははじめと美雪が正式に結ばれたのを記念に、彼らの恋愛遍歴を振り返っていこう。
■美雪の恋敵・玲香の存在
連載開始から、はじめと美雪はずっと友達以上恋人未満のもどかしい関係が続いていた。そんな時に現れたのが人気アイドル歌手の速水玲香だ。彼女の登場によって、ふたりの仲はたびたびかき乱されることになる。
玲香は「雪夜叉伝説殺人事件」で無実を晴らしてくれたのをきっかけに、はじめに想いを寄せるようになり、事あるごとに積極的なアプローチをする。「タロット山荘殺人事件」では久々に再会したはじめにいきなり抱きついたり、かわいく着飾って感想を聞きつつくっついたりと、とにかくボディタッチが多い。はじめもデレデレしているので、美雪としては気が気ではないだろう。
玲香が本気ではじめを好きなのは間違いないが、はじめと美雪が思いあっているのをなんとなく察しているから、あえてからかっている面もあるのかもしれない……。うかうかしていて奪われても文句は言わせない、という美雪に対する挑発の意味もあるだろう。
このように、玲香ははじめにぐいぐい絡んでいくので、美雪はのんびり構えていられなくなった。実際、玲香が絡むイベントがあると、何かと張り合ったり自分もはじめに絡んでいったりしている。
玲香の存在がふたりにとって良い刺激になっていたのは間違いない。彼女という手強いライバルがいるからこそ、美雪のはじめに対する気持ちもよりいっそう燃え上がっていったはずだ。
■うっかり想いを口にしてしまった場面も
はじめと美雪は口にこそ出さないが、お互いに好意を寄せている。だからこそ、どちらかが告白すればすぐに付き合えるのに!と見ている側としては思ってしまった。たったそれだけのことがなかなか実現しないからもどかしい……。
しかし実は、はじめが美雪のことをはっきりと好きだと口にした場面もある。それは「墓場島殺人事件」というエピソードで、はじめたちが防空壕の中で過ごす羽目になった時のことだ。
この事件の犯人のひとりである男は、はじめの注意を引きつけておくために40分近くも一方的に話をし続けていた。その中で調子に乗ったのか、美雪について「高校生にしちゃ胸デカイ」「顔もけっこう俺好み」「1度お相手願いたい」などと好き勝手言い始める。
これに対しはじめが「美雪には指一本触れさせねーぞ!!」と怒ると、相手は「あの女にホレてんのか?」と質問を投げる。するとなんとはじめは、少し頬を染めながらも「ああ!そうだよ!!」「文句あっか!!」と即答してみせたのだ。
はじめが美雪に対する気持ちをはっきりしめしたシーンは、これが初めてのはず。それまでは濁したりごまかしたりしてばかりだったからだ。
美雪に興味を持っているらしい男に煽られたことで、さすがのはじめもつい心の奥に秘めている本音が漏れてしまったのだろう。そして、それを隣の防空壕にいた美雪に聞かれたのでは?と焦って真っ赤になっていたのも面白い。もちろん聞こえていなかったため、残念ながらこの発言がふたりの関係を進展させることは特になかった……。