人気コスプレイヤー「三橋くん」が和服キャラの透け衣装コスプレでコミケ降臨！素顔は現役薬学生も「コミケ歴10年」

　１２月２９日、３０日の２日間、有明・東京ビッグサイトで同人即売会「コミックマーケット１０５（以下、Ｃ１０５）」が開催。各日１５万人の来場があり、合計来場者数は３０万人となった。イラストレーターや漫画家によるサークルスペース、アニメやゲームを手掛ける会社による企業ブースは盛り上がりを見せており、さらにはコミックマーケットの風物詩の１つでもあるコスプレ利用者は両日で１万２６２０人を記録した。

　人気コスプレイヤーが作品をアピールする企業ブースもあり、Ｎｉｎｔｅｎｄｏ Ｓｗｉｔｃｈで配信中の和風陣取りゲーム『幻想 〜ゆめごこち〜』のブースには、現役薬学生でコスプレイヤー、グラビアアイドルとして活動する「三橋くん」が、同作に登場する「濡れ女」のコスプレを披露。小学生時代から通い、コミケ歴は１０年以上になるという彼女。コスプレデビューは高校１年生だというが、当時からコスプレ界はどのように変化してきたのだろうか。デビュー当時から今に至るまでを振り返ってもらった。

――コスプレのお気に入りポイントを教えてください。

三橋くん　濡れ女ちゃんは衣装が全体的に透けているんですよ。すごくセクシーでいいなと思います。

――コスプレを始めたのは高校１年生からとのことですが、なぜ始められたんですか？

三橋くん　最初は、友だちに「１人じゃ心細いから一緒にやってほしい」とお願いされたので始めました。それから友だちがいっぱいできちゃって、次のコスプレの予定がどんどんたって辞めるに辞められなくなってしまい、気づいたら１０年近く経っていました。

――コスプレ歴はかなり長いんですね。デビュー当時と今で変わったことは何かありますか？

三橋くん　当時はコスプレ専門の道具がなかったんです。今でこそ武器を作りやすいコスボードっていう造形用の道具が売ってますけど、昔はなかったですし、ウィッグを固めるものもなかったので、文房具のノリを顔面に塗っていました。最近はコスプレに特化した道具がたくさん出てきて、ウィッグや衣装もクオリティが高いのに安いのがどんどん出てきてますし、時代の流れだなって思います。コスプレをやりやすくなりました。

――文房具ノリは顔に塗ってもいいものなんでしょうか……？

三橋くん　ダメだと思います（笑）。肌荒れしてました。テーピングも顔用のじゃなくて医療用のテーピングを使っていたので、肌が荒れるんです。でも、当時はそれしかなかったので使っていたんですけど、今はいい時代になったなと思います。

――これまでのコスプレ活動の中で一番大変だったことは何ですか？

三橋くん　アホで計画性がないので、コミケが３、４日やっていたときはイベントの前日にウィッグや衣装を作り始めて夜中まで作業していたんです。その状態で朝からコスプレして、夕方友だちとご飯を食べて、夜に帰ってから別の衣装とウィッグを作ってまたコスプレをするっていうのを３、４日続けていた時期は、今思えば考えられないです（笑）。ほぼ徹夜で3、４日コスプレしていました。

――かなり過酷な４日間ですね……。今は計画を立てて作業されているんですか？

三橋くん　今はまだ計画性があります。２日前ぐらいから始めます（笑）

――ご自身のことを「アホ」と言われていましたが、現役薬学生ですよね。

三橋くん　薬学以外の知識が欠けすぎているんです。この間まで「用いる」を「よういる」だと思っていて、そういうレベルで漢字が読めなかったり、大切な部分が抜けています。

――学業で忙しい中、コスプレイヤー、グラビアアイドルと三足のわらじを履かれています。学業とお仕事のバランスは取れていますか？

三橋くん　あまり取れてない気がします。大学生は飲み歩いてるイメージが強いと思いますが、飲み会には１回も行ったことないです。そういうレベルで大学生らしい何かを捨てちゃったので、両立できてるかどうかは謎なんですけど（笑）、青春は捨てましたね。

――大学生らしいことで何かやりたいことはありますか？

三橋くん　ないですね。グラビアとコスプレのほうが楽しいですし、大事です。

――最後に、Ｃ１０５に参加した感想を教えてください。

三橋くん　周りの人たちがみんな就職していく中で、私だけこうして毎年コミケに参加して（笑）、「あー、何やってるんだろう」と思っていたんですけど、やっぱり来るとお家みたいな「帰ってきた」っていう安心感があります。それに、コミケには好きな絵師さんのイラスト本を買いに小学生ぐらいから来ていて、もう１０年くらいになるので、感慨深いです。不思議な感じもしますね。

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