『キミとアイドルプリキュア♪』も話題に! 時代を超える「永遠の憧れ」、少女たちを魅了した「アイドル主人公アニメ」を振り返るの画像
2月2日スタート『キミとアイドルプリキュア』(C)ABC-A・東映アニメーション

 2004年の『ふたりはプリキュア』からスタートしたテレビアニメ『プリキュア』シリーズの第22弾が『キミとアイドルプリキュア♪』に決定した。1月5日にはキービジュアルとキャラクターとあらすじ、初となる番宣映像が公開され、大きな話題を集めている。

『キミとアイドルプリキュア♪』のモチーフは、タイトル通り「アイドル」。これまでプリキュアにはアイドル活動をしているキャラクターは数人登場していたものの、作品コンセプトがアイドルとなるのはこれが初めてだ。

 現在放送中の第21弾『わんだふるぷりきゅあ!』は動物がモチーフとなっており、主人公である犬飼いろはの飼い犬・こむぎが変身し、シリーズ初のイヌのプリキュアが登場したことでも注目を集めた。

 これ以外にも『プリキュア』シリーズではさまざまな挑戦をしており、第20弾の『ひろがるスカイ!プリキュア』では、これまで主人公はイメージカラーがピンク色のキャラが多かったにもかかわらず、主人公は青がイメージカラーとなっていたり、男の子としては初のレギュラープリキュアや、18歳の成人女性プリキュアが登場したことも話題となっていた。

 今後『キミとアイドルプリキュア♪』にどんな意外な展開があるのかと、期待をしているファンも多いだろう。今回の『プリキュア』のテーマはアイドルだが、「アイドル」あるいは「アイドル+変身モノ」を取り扱ったアニメ作品は過去にもあり、時代時代の少女たちを夢中にさせてきた。今回は、少女たちの憧れを詰め込んだ「アイドルアニメ」の変遷を振り返ろう。

■少女たちが夢中になった「アイドル」アニメ

 そもそも、少女向けアニメには、昔からアイドルをモチーフとした作品も多く放送されている。

 「主人公がアイドル」というタイプのアニメでは、実在するアイドル・田村英里子さんとタイアップした1989年の『アイドル伝説えり子』や田中陽子さんとタイアップした1990年の『アイドル天使ようこそようこ』、『なかよし』(講談社)連載の『超くせになりそう』、『りぼん』(集英社)連載の『こどものおもちゃ』(主人公は子役で、アニメでは子役アイドルとなっている)などがある。

 平成中期でもアイドルというテーマは強く、『ちゃお』(小学館)連載で、当時モーニング娘。のメンバーであった久住小春さんが主人公の声を務めた『きらりん☆レボリューション』や、アーケードゲーム発で長くシリーズの続く『アイカツ!』などがある。いずれも主人公のアイドル活動が物語の中心に据えられており、魔法少女もののように変身はしない。

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