■友達作りがうますぎる! 時代も種族も超越するコミュ力

 仕事におけるコミュニケーション能力の重要性が叫ばれて久しい。他人とそつなく意見を交換し、協力しあえる力は立派な才能として評価されている。

 その点、のび太のコミュ力は尋常じゃない。なにせ普段から「タイムマシン」などのひみつ道具で過去や未来に出かけており、現地の人々と盛んに交流している。

 アニメ映画の原作にもなっている「大長編ドラえもん」シリーズでは、恐竜や魔法世界の住人とも仲良くなり、ときにはヒロインといい関係になっているのだからすごい。のび太のコミュ力は時代も種族も関係ないのだ。

 言葉が通じないときは「ほんやくコンニャク」を頼ることもあるが、たとえば私たちが300年前のヨーロッパにタイムスリップしたとして、この「ほんやくコンニャク」だけで円滑に会話ができるだろうか? 筆者は絶対にできない。

 相手を思いやる気持ちや文化の違いを認める柔軟性があってこそ、初めて異文化コミュニケーションは成立する。それをのび太は打算なく、彼本来の優しさで実行しているのだろう。

 もしのび太が海外を飛び回る仕事に就いたら、またたく間に世界中に友達を作ってしまうだろう。少なくとも、異世界で友達を作るよりずっと簡単なように思える。

 

 今回見てきたのび太の才能を簡単にまとめてみよう。異様な寝つきの良さで体調管理ができ、20歳前後で起業する行動力と会社を7年も維持するスキルがあり、時代や種族の垣根を越えて誰とでも仲良くなれる。

 やはり、のび太こそ現代社会のニーズに合った人材に思える。仕事を覚えるまで周りのサポートが必要となるかもしれないが、問題ないだろう。作中でたくさんの人から「優しい」と言われる優しい心を持つのび太なら、たくさんの人が助けてくれるはずだ。

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