フリーザにセルも…「今思えばよく倒せたな!」ドラゴンボールの強敵たちの「異次元能力」を振り返るの画像
『ドラゴンボールZ』 復活の「F」 [DVD](TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)) ©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 鳥山明さんによる『ドラゴンボール』(集英社)は、2024年10月から新作アニメである『ドラゴンボールDAIMA』が放送されるなど、いまだに話題に事欠かない人気作品である。

 本作は、次々と強敵が現れるのも魅力のひとつだ。悟空たちがそんな強敵をどうやって倒すのかと作中で何度もワクワクさせられた。

 しかし、中にはあまりにも突出した力を持っていて攻略不可能に思えた敵キャラもいる。今振り返ってみても、勝ったのは運が良かったからでは?とも思えてしまうくらいだ……。

 そこで今回は、「修行をしてどうにかなるような相手ではない」とつい思ってしまった、強敵たちの異次元な能力を振り返っていこう。

■絶望感がすごかった…フリーザの変身能力

 まずはフリーザから見ていこう。フリーザといえば「わたしの戦闘力は530000です」という言葉で絶望を与えたボスキャラだ。本作でフリーザの登場よりも前に、これほどまでの絶望を与えたキャラはいないだろう。

 自分の戦闘力を伝えただけなのに驚いてしまうのは、フリーザと比べると他のキャラの戦闘力があまりにも低いからだ。

 フリーザが呼び寄せた最大の戦力であるギニューでさえ12万がやっとで、界王拳を使った悟空で18万。どちらもフリーザの戦闘力と比べれば話にならない。しかもフリーザは変身型の宇宙人なので、そこから変身をしてパワーアップしていくことが可能だ。

 実際彼は1回目の変身をした際、戦闘力100万以上となりその場にいたほぼ全員を圧倒。ネイルと融合したピッコロでどうにか対等に渡り合えるようになっていた。しかし、フリーザはまだ変身を2回残していると話したので、その場の全員の心が折れてしまいそうになる。それだけフリーザの変身能力は絶望を与えるものになっていた。

 最終形態となったフリーザの戦闘力はいくつか分からないが、その姿を目にしたベジータは戦うのを諦め、涙まで流してしまう……。そこからも桁違いの強さがひしひしと伝わってきた。

 しかも余力を十分に残して戦えるといった余裕ぶり……。唯一対抗できた悟空にすら、「マックスパワーの半分も出せばキミを宇宙のチリにすることができるんだ…」と豪語していた。

 悟空も相手の強さを肌で感じ取り、フリーザには勝てないという考えが頭の中をよぎってしまう。悟空がこのタイミングで超サイヤ人になれたのは狙ってのことではなかったし、基本的な力では完全に負けていた。

 後に現れたフリーザの父親であるコルド大王も、フリーザと対等に話しているところから弱くはないはずだ(あっさりやられてしまったが……)。そこからもフリーザの種族が、生まれながらに強すぎるのかもしれない。

■その強さに際限なし!?セルの超再生と戦闘力アップ

 ドクター・ゲロが開発した人造人間のセルは、最強の生物兵器といえるだろう。セルは、さまざまな戦士、それも選りすぐりの強い戦士たちの細胞を組み合わせて生み出された。そのため、いろんな能力を持っている万能戦士のようなものだ。

 おまけに戦いながら進化していくのも特徴で、戦えば戦うほど強くなっていく……。中でも特に反則だと思われたのが、ピッコロの再生能力、サイヤ人の瀕死からの回復による戦闘力アップだ。

 そのためセルは肉体を破壊されても一瞬で元通りとなり、戦闘力がどんどん上がってしまう。しかも頭の核さえ破壊されなければどんな状態でも復活できるから、そう簡単に死ぬことはない。

 ピッコロは再生することで体力をかなり削られていたが、セルにはその反動が見られないので、ピッコロ以上の能力だと思う。

 悟空と一緒に爆死しかけたときのセルは、頭の核が残っていたのであっさり再生した。そこで瀕死の状態を乗り越えたために戦闘力が跳ね上がり、それに加え悟空の持つ瞬間移動の能力までも手に入れてしまう。こうしてセルは完璧ともいえる強さを手に入れてしまった……。

 最終的に悟飯がどうにか勝利をおさめたのでよかったが、あのままセルが成長を続けていたとしたら……と考えると恐ろしい。セルは時間をかければ無限に強くなれる可能性を秘めていただろう。つくづく、あそこで倒せていて良かった。

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