
2019年10月から放送されたTBSドラマ『グランメゾン東京』。12月29日に完全新作スペシャルドラマでの続編が放送、そして30日から映画『グランメゾン・パリ』が公開予定となっており、話題となっている。待望の新作ドラマとあって、ファンの期待は大きいだろう。
型破りなシェフである主人公・尾花夏樹を木村拓哉さんが演じる本作は、木村さんのほか鈴木京香さんや玉森裕太さんなどの豪華なキャスト陣、見応えのあるストーリーで人気を博した。そして、“天才シェフ”たちが作る美しいフランス料理も見どころの1つだった。
過去にも『グランメゾン東京』のように、料理シーンが見どころだったドラマは多い。そのなかから、今回は漫画実写化作品にしぼって、イケメンシェフの登場するドラマをご紹介しよう。
■イケメンたちの大渋滞!『アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜』
2001年に放送された『アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜』は、よしながふみさんの漫画『西洋骨董洋菓子店』を原作に作られたドラマだ。
主人公は元天才ボクサーの神田エイジだ。エイジは病によりボクサーを引退、失意のどん底にいたときに洋菓子店・アンティークのケーキに癒されたことがきっかけで、パティシエを志すようになる人物である。
実写ドラマの見どころといえば、なんといっても出演者たちが総じてイケメンだったことだろう。主演の滝沢秀明さんをはじめ、椎名桔平さん、藤木直人さん、阿部寛さんと、アンティークで働く従業員はとことんイケメン揃い。さらにBGMにはすべてMr.Childrenの楽曲が使われるなど、制作者のこだわりが感じられるドラマだった。
エイジを中心に、アンティークで働くスタッフと客が織りなすハートフルな物語に夢中になった視聴者も多いだろう。
そしてエピソードごとに登場する、豪華で美味しそうなケーキには魅了された。ショーケースがまるでジュエリーのようにキラキラと輝いていて、思わず「食べてみたい!」と思えるほどに魅力的だった。
当時、タッキーファンだった筆者だが、ビデオテープに録画して何度も見返していたのが懐かしい。大好きな作品の1つである。
■料理シーンと喧嘩シーンが人気!?『味いちもんめ』
『味いちもんめ』(原作:あべ善太さん、作画:倉田よしみさん)は、一流料亭「藤村」を舞台に、新人板前の伊橋悟が奮闘する姿を描いた漫画だ。
一流で格式が高い店だけあって、働く料理人たちも一筋縄ではいかないキャラクターばかり。彼らのなかで揉まれながら、伊橋が一人前の料理人へと成長していくストーリーは多くのファンに愛されている。
本作は1995年に実写ドラマ化された。主人公・伊橋を演じたのは、当時22歳だった元SMAPの中居正広さんだ。
本作は、中居さんの連続ドラマ初主演作品だった。アイドルとして人気絶頂だった中居さんを主演にむかえ、小林稔侍さんや布施博さん、内藤剛志さんといった日本を代表する豪華俳優たちが脇を固めた。
繊細な手さばきで料理を作り上げていく出演者たち。実は料理が苦手だったという中居さんの料理シーンは、吹き替えで別の人が担当していたことがのちのバラエティ番組で明かされている。
とはいえ、切磋琢磨する料理人たちの姿は、熱く見応えがあった。「料理シーンより喧嘩シーンが楽しみだった」なんて視聴者からの声があがるほど、出演者たちの鬼気迫る演技は印象的だ。
その後、数々のドラマや映画、MCなど活躍が多岐にわたる中居さん。今となっては、フレッシュな姿を見られる貴重な作品となっている。