■結局カリン塔に居座ったヤジロベー
「ピッコロ大魔王編」から登場したヤジロベー。初登場時こそ、ピッコロ大魔王が生み出したシンバルを瞬殺するなど悟空と肩を並べるほどの強さを見せていたが、そのマイペースな性格からほかのZ戦士たちのように熱心に修行することはなく、その後はカリン様のお使いのようなポジションになっていった。
その後、アニメでは「魔人ブウ編」で再登場。カリン様と一緒に悟空の元気玉作りに協力している姿が確認できる。原作漫画では第517話、肉まんのようなものを片手にカリン様と一緒にカリン塔にいる姿が描かれており、(全員集合の最終ページを除く)これが本編での最後のヤジロベーの姿となった。
だが実は、ヤジロベーはアニメ『ドラゴンボール超』では、そこそこ登場しているキャラである。たとえば第43話、“遅発性乱気症”を発症し瞬間移動の失敗を繰り返す悟空が突然カリン塔に現れた際、カリンとともに驚くヤジロべーの姿が見られた。
また「未来トランクス編」では、レジスタンスの元にいるが配給の食事のときにしか現れないヤツとして登場し、悟空がゴクウブラックとザマスに敗れた際は必死で引きずって救出している。
さらに「宇宙サバイバル編」では、力の大会に出場する亀仙人の“萬國驚天掌”の実験台になったヤジロベー。「すまんのう ついやりすぎてしもうたわい」という亀仙人に「たわけ! 殺す気か」と言いつつも、相変わらずのタフネスさを見せていた。
■相変わらず仲良しコンビ? ウーロン&プーアル
物語の最序盤から登場する、本作のマスコットキャラ的なウーロンとプーアル。漫画では「魔人ブウ編」にて魔人ブウとの戦いのときも、2人(2匹?)ともに神様の神殿におり、悟空たちが勝利し帰って来た際も出迎える姿があった。
その後開催された天下一武道会にも、2人は登場。サタンが用意した特別席に座っている姿が描かれている。さらに漫画最終回の最終ページ、主要キャラが勢ぞろいする中、中央の悟空の横という、かなりいいポジションに陣取る可愛らしいウーロンとプーアルの姿があるのでぜひとも見てほしい。
ちなみに、ウーロンとプーアルはアニメ『ドラゴンボール超』にも登場している。ブルマの誕生日に呼ばれ仲間たちとパーティーを楽しむなか、ウーロンが破壊神ビルスと地球の命運をかけてジャンケン勝負をすることになってしまう。
「ギャルのパンティおくれーーっ!!!!!」以来の大一番となったが、そのジャンケンには負けてしまうウーロン。それに対して「バカバカバカ!」とプーアルが言い寄り、地球が破壊されようという非常事態にもかかわらず、いつものケンカを始める2人の姿があった。
今回は『ドラゴンボール』で、いつの間にかどっかに消えてしまったキャラを掘り下げてみた。原作漫画における彼らの最後の姿、さらにはアニメでの姿を確認してきたが、いずれのキャラも非常に魅力的なキャラばかりで、あらためて見てみると原作漫画でももう少しその活躍が見たかった気がする。
そのせいだろうか、アニメ『ドラゴンボールZ』並びに続編の『ドラゴンボール超』では、その姿を補完するような素敵な姿が描かれていた。