●冷酷なボスであり愛妻家「カポネ・ベッジ」

 新世界で成り上がるため、ビッグ・マム海賊団に所属していた「ファイアタンク海賊団」の船長。体を要塞化する「シロシロの実」の能力を持つ。ビッグ・マムからも信頼され、彼女の娘シャーロット・シフォンと結婚。その後、ビッグ・マム暗殺計画を立て、ルフィと協力して実行しようとするも失敗する。

 暗殺失敗後、ビッグ・マム海賊団の本拠地、万国(トットランド)から脱出。行方不明になった双子の姉に会いたいという妻シフォンの願いを叶えるため、姉探しの冒険に出かけた。その様子は扉絵シリーズ「ギャングベッジのオーマイファミリー」に描かれている。

●未来を余地する魔術師「バジル・ホーキンス」

「ホーキンス海賊団」の船長で、藁人形を生み出す「ワラワラの実」の能力者。自身や他人の未来を言い当てる占いを得意としており、実際に占いの精度は非常に高い。四皇のカイドウと遭遇し「勝利確率0%」「逃走成功率0%」「服従生存率40%」という占い結果が出たことで戦うのを諦め、カイドウの傘下に入る。

 その後ワノ国でルフィたち侍海賊連合と戦い、キッドとキラーに敗れて息絶えた。

●空島出身の怪僧「ウルージ」

 空島の生まれで「破戒僧海賊団」を率いる。筋骨隆々とした巨体の持ち主だが、受けたダメージ量によってさらに「巨大化&パワーアップ」する能力を持っている。作中には描かれていないが、ビッグ・マム海賊団に戦いを挑んでおり、最高幹部であるスイート4将星のひとり「シャーロット・スナック」を倒している。

 その後、怒ったビッグ・マムに船を破壊されるも、無事逃走に成功。空島にある廃墟バロンターミナルで、ビッグ・マム海賊団との戦闘で負った傷の療養をしている。

●音を武器にする「スクラッチメン・アプー」

「オンエア海賊団」の船長で、体の各部を楽器に変え、奏でた音で攻撃できる「オトオトの実」の能力者。ノリのいい性格の一方で、状況によって与する相手を変えるような狡猾な面もある。

 相手に勝てないと判断するとすぐに見切りをつけて撤退、ある意味で潔い決断ができる人物だ。カイドウ率いる百獣海賊団の情報屋として活動していたが、ワノ国でドレークとゾロに敗退。なんとか逃げ延びた先で、世界最強の諜報機関のCP-0のゲルニカと遭遇して戦闘となるも、這々の体でワノ国から逃げ出している。

●百獣海賊団に潜入していた海軍の諜報員「X・ドレーク」

 元海軍本部少将という異色の経歴を持ち、「ドレーク海賊団」の船長を務める。だが、実は海軍本部機密特殊部隊“SWORD”の隊長であり、諜報活動のために百獣海賊団の傘下になって情報収集を行った。「リュウリュウの実 モデル アロサウルス」の能力者で、ワノ国での戦いで百獣海賊団を裏切り、ルフィたちと共闘する。

 CPー0のゲルニカとの戦いで敗北したあと生死不明だったが、海軍GS総合病院で治療を受けていることが判明した。

●ふたつの能力を持つ“黒ひげ”「マーシャル・D・ティーチ」

「黒ひげ海賊団」を率いる提督で、野心あふれる海賊。もともとは白ひげ海賊団の2番隊隊員だったが、タブーである“仲間殺し”を行ったことで追われる身となる。独立後、エースを捕らえた手柄により王下七武海入りを果たした。

「ヤミヤミの実」の能力者だが、頂上決戦では死亡した白ひげから「グラグラの実」を奪い、世界で唯一のふたつの悪魔の実の能力者となる。国王になるという野望を持ち、現在は「海賊王」になるために「ロード歴史の本文」を集めつつ、能力者狩りを行っている。

 

 以上が「最悪の世代」と呼ばれる12人の経歴と現況だ。なかにはリタイアした面子もいるが、生き残ったなかだと海賊王にもっとも近いのは、やはり現四皇の「ルフィ」と「黒ひげ」だろうか。モルガンズの読みが正しいとするならば、どちらかがラフテルにたどり着く可能性が高いと思われる。

 敵から能力を奪って着々と戦力を増やしている黒ひげと、征く先々で騒動の中心に立ち、心強い仲間を増やしているルフィ。はたして、夢を叶えるのはどちらだろうか。

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