■映画で描かれる新たな三体の“脅威”…人造人間13号、14号、15号

 数多くのアニメ映画が公開されてきた『ドラゴンボール』だが、映画オリジナルの人造人間たちが登場するのが、1992年に公開された『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』だ。原作におけるゲロの死亡後からを描いた劇場公開作第10弾となる作品で、トランクスが初出演した映画でもある。

 本作ではオリジナルキャラクターである人造人間13号、14号、15号の3体が、孫悟空、ベジータ、トランクスらと激戦を繰り広げていく。

 14号は白い肌の巨漢で、作中では「ソンゴクウ」と繰り返し呟くのみの、なんとも無機質なキャラとなっている。その怪力もさることながら、交戦したトランクスの剣を指のみで受け止めるなど、なかなか器用な姿も見せつけた。

 一方、15号は紫色の肌を持った小柄な男性で、大きな帽子や“レッドリボン軍”のマークがついた蝶ネクタイなど、どこかコミカルな出で立ちが特徴的だ。小柄ではありながらベジータとも対等に渡り合うなど、かなりの戦闘能力を有している。

 そして彼らを率いるリーダー格こそオールバックの白髪姿の男性、13号である。13号は通常時の戦闘力もさることながら、破壊された14号、15号のパーツを取り込むことでさらに戦闘能力を向上させた新形態“合体13号”も披露しており、青い肌と逆立ったオレンジ色の髪を持った怪物然とした姿で圧倒的な力を見せつけた。

 いずれもその高い戦闘能力や連携プレーによって孫悟空らを追い詰めた、文句なしの強敵である。

 

 『ドラゴンボール』にたびたび登場する人造人間たちだが、単行本や映画、ゲームといったさまざまな媒体で彼らについての裏設定が語られている。開発者であるゲロの素性が垣間見えたりと、数々の“豆知識”から見えてくるその意外な事実の数々には原作ファンも驚かされること間違いなしだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3