英雄の盾にライトブリンガー、アダマンアーマーも…スーパーファミコン『ファイナルファンタジー』シリーズの「入手困難すぎるレアアイテム」の画像
スーパーファミコン版『ファイナルファンタジーVI』(スクウェア) (C)1994 SQUARE

 入手が難しく、それに見合うだけの優秀な性能を誇るゲームの装備品などのことを「レアアイテム」と呼ぶ。RPGでは、こうしたレアアイテムを集めるのはお楽しみ要素のひとつであり、ロマンあふれるやりこみ要素でもあった。

 それに通常のプレイでは存在に気づかないような強力なレアアイテムをふだん使いしているだけで、友だちに一目置かれたものだ。

 さまざまなRPGにレアアイテムはあれど、スーパーファミコン時代の『ファイナルファンタジー』シリーズに見られた稀少アイテムの入手難易度の高さは、群を抜いている印象がある。

 そこで今回は、とくに入手困難に思えたスーパーファミコン版『ファイナルファンタジー』シリーズにおける究極の激レアアイテムを振り返ってみよう。

■入手方法があまりにも特殊な「英雄の盾」

 まずは『ファイナルファンタジー6』に登場した「英雄の盾」だ。物理防御力、魔法防御力、回避率、魔法回避率が軒並み優秀。さらに炎、冷気、雷、聖属性の攻撃を吸収し、水、風、地、毒の属性を無効化するという最強クラスの性能を誇る盾だ。

 しかも究極魔法の「アルテマ」まで習得できるという優れモノである。

 この英雄の盾を手に入れる方法はあまりに特殊で、まず崩壊後の炭坑都市ナルシェの民家に住んでいる老人に話しかけて、「血ぬられた盾」を入手する必要がある。

 その老人から「もしその、のろいがとければ最強の盾となるのだが…」という謎のヒントを託されるが、具体的な方法は何も教えてくれない。

 しかも、この「血ぬられた盾」は呪われており、装備するとステータスが減少。それに加えてバーサク、沈黙、混乱、スリップ、死の宣告といった状態異常が発生するため、まともに戦うのも困難だ。

 実は、そのような強烈なデメリットを持つ「血ぬられた盾」を装備しながら、256回戦闘に勝利することで呪いが解け、「英雄の盾」になるのだ。

 この条件を知っていれば、状態異常を防ぐ「リボン」を装備しながら、弱い敵を倒しまくればいいのだが、装備して256回勝利するという条件はゲーム内では明かされない。

「どこかでイベントでも発生して呪いが解けるのだろう」と思いこみ、「血ぬられた盾」を装備せずに保管しておくのが普通だろう。逆にノーヒントで「英雄の盾」をゲットできたプレイヤーがどれだけいるのか知りたくなるほど、厳しい条件に思えた。

■最強武器を失う覚悟はあるか…「ライトブリンガー」

 同じく『ファイナルファンタジー6』に登場する最強武器のひとつに「ライトブリンガー」という剣がある。最強クラスの性能の高さに加え、攻撃時に「ホーリー」の追加効果が発動することもある逸品だ。

 この最強武器の入手方法は「コロシアムでの勝利」なので、挑戦すること自体はそこまで難しいわけではない。ただし、ライトブリンガーを手に入れるには、最強武器である「ラグナロク」を賭けてコロシアムに挑戦しなくてはならないのだ。

 ラグナロク自体、ライトブリンガーと並ぶ最強の剣の一角だ。もしコロシアムで賭けて敗北すると、最強武器のラグナロクを失うという悲劇に見舞われる。

 そもそも、ラグナロクを手に入れるには、「魔石ラグナロック」が必要になる。魔石ラグナロック自体、敵をアイテムに変えるユニークな魔石なので手放したくないという人も多いはず。

 それに強力な武器であれば、ラグナロク以外にも選択肢はあるので、あらかじめライトブリンガーの性能を知らないかぎりは、わざわざ魔石ラグナロックを手放してラグナロクを入手し、それをコロシアムで賭けようという気にはなりにくい。

 そんな条件まで加味すると、ライトブリンガーは相当入手困難な武器といえるだろう。

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