漫画の実写ドラマ化は今では数多くおこなわれており、さまざまな作品が話題となってきた。そんな中、渡邊ダイスケさんの漫画を原作とする今年の冬ドラマ『外道の歌』(DMM TV)も注目を集めている。
その理由のひとつに、窪塚洋介さんと亀梨和也さんのW主演が挙げられるだろう。どちらも人気があるイケメンコンビ、しかも今回が初共演とあって、どんな雰囲気になるのかワクワクしてしまう……。
そんな『外道の歌』のふたりのように、漫画実写化作品に登場して視聴者をトリコにしたイケメンコンビは過去にもいた。今回は、そんな名コンビを振り返っていきたい。
■鍛え上げられた肉体美も披露!『ウロボロス』生田斗真&小栗旬
まずは神崎裕也さんによる『ウロボロスー警察ヲ裁クハ我ニアリー』(新潮社)の実写版『ウロボロス~この愛こそ、正義。』から見ていこう。こちらのドラマは2015年にTBS系列で放送された作品で、出演したのは生田斗真さんと小栗旬さん。ふたりは、2007年『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』以来の8年ぶりの共演となった。
ドラマの内容は、児童養護施設で育った龍崎イクオと段野竜哉が、母のように思っていた職員・柏葉結子の死の真相に迫るというものだ。その事件には金時計をつけた警察関係者が絡んでいて、事件をもみ消してしまう。そこでふたりは、警察官とヤクザという立場から、結子の仇を討つため動くことになるのだ。
本作では、警察官になったイクオを生田さんが、ヤクザになった竜哉を小栗さんが演じている。冴えないと思いきや有能というギャップにシビれるイクオ、メガネがよく似合う頭脳派&クールな竜哉と、それぞれ違った魅力を持つふたりがとにかくカッコよかった。さらに、ふたりが作中で披露する「肉体美」や色っぽい表情にも魅せられた。
生田さんも小栗さんも、幅広い役を演じてきた“カメレオン俳優”である。しかもプライベートで親交が深いこともあってか、演技での息もピッタリだった。そんな彼らが事件の真相に迫るにつれて見せる鬼気迫る演技には、思わず息を呑んでしまった。
ぜひとも、このふたりが共演する作品を、今後も見てみたいものだ。
■フレッシュながら熱い演技の虜に…『BLOODY MONDAY』三浦春馬&佐藤健
次は原作:龍門諒さん、作画:恵広史さんによる『BLOODY MONDAY』(講談社)の実写ドラマ。この作品は2008年にTBS系列で放送され、三浦春馬さんと佐藤健さんの共演が大きな話題になった。
本作では、天才高校生ハッカーの高木藤丸を三浦さんが演じ、藤丸の親友である九条音弥を佐藤さんが演じている。手に汗握るストーリーはもちろん、イケメンでクールなふたりの活躍が作品の魅力のひとつだった。
本作に出演したときの年齢は、三浦さんも佐藤さんも20歳前。そのフレッシュでありながら熱のこもった演技は、多くの視聴者がトリコとなった。葛藤しながらボロボロになっても戦い続ける藤丸と、彼をすぐそばで支える九条……ふたりの熱い友情からも目が離せなかった。シーズン2が放送されたことからも、その人気のほどがうかがえる。
ちなみに、作画担当の恵広史さんが同じく作画をしている『ACMA:GAME』(講談社)も、今年に日本テレビ系列で実写化されている。こちらも間宮祥太朗さんと田中樹さんのイケメン共演となっていて、注目を集めることとなった。