
尾田栄一郎氏による人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』では、敵・味方問わず、魅力的なキャラクターが多数登場する。個性豊かなキャラのなかで、ウソつきな面もありながら男気があり、憎めない人物なのが、麦わらの一味の狙撃手「ウソップ」だ。
彼はさまざまな場面でウソをついているが、実は彼がついたウソは現実になるという噂がある。ウソップはただのウソつきなのか、それともウソをまことにする奇妙な力を持っているのか。彼がこれまでについてきたウソを振り返ってみよう。
■麦わらの一味のムードメーカー「ウソップ」
ウソップは、四皇のシャンクスが率いる「赤髪海賊団」の狙撃手・ヤソップの息子で、シロップ村で暮らしていた青年だ。村ではことあるごとに「海賊が攻めてきたぞーっ」と騒ぎ立て、村人を脅かしていたため、村で有名なウソつき青年として迷惑がられていた。
しかし、ウソップがそんなウソをついていたのは、病床にいた母親に父の海賊船が来たとウソをついて元気づけようとした結果であり、母の死後も父親が迎えに来ることを期待してのことだった。
ふだんはおちゃらけているが、自他ともに認める臆病でネガティブ思考の持ち主。しかし、非道な相手に怯えながらも決して許さず、次第に強敵に立ち向かう勇気や、仲間を思いやる強い心を併せ持つようになった。ルフィをはじめ、麦わらの一味のメンバーもそれを理解しており、ここぞという場面ではウソップを頼りにしている。
彼の使用武器はパチンコで、射撃に関しては相当な才能の持ち主。アーロン海賊団の幹部チュウや、バロックワークスのMr.4&ミス・メリークリスマス、スリラーバーク海賊団のペローナ、ドンキホーテ海賊団のシュガーなど、敵幹部を倒す大物食いも見せてきた。
現在は「見聞色の覇気」にも目覚め、超一流の狙撃手になりつつあるウソップ。新たに四皇となった麦わらの一味にとって、欠かせない男となっている。
■ウソがまことに!? 現実になった「ウソップのついたウソ」
ウソップの特徴として、やはり「ウソつき」なところは外せない。それもウソップのつくウソには突拍子もないものが多く、即座にウソと分かる内容も多いが、実はそのウソが後々になって真実になることがたびたび起きている。それも、ひとつやふたつではなく、いくつものウソが現実となった。
たとえば、ウソップ初登場時に言っていた「海賊が攻めてきたぞーっ」というウソは、クロネコ海賊団が襲来したことで現実に。同じ村のカヤという少女に聞かせた「南海に住む巨大な金魚と戦った」というウソも、リトルガーデン編で巨大な金魚「島食い」が登場して真実となる。そのうえウソップが語った「金魚のデカいフンに上陸した」というホラ話まで実話になり、実際に「島食い(金魚)」の巨大なフンが「何もない島」と呼ばれていることが判明している。
同じくカヤに聞かせた「(金魚を)切り身にして小人の国へ運んだが、いまだに喰いきれてないらしい」というウソも、ドレスローザ編で現実のものとなる。小人の国であるトンタッタ王国で、闘魚という金魚の肉を小人たちと食べるシーンが描かれた。
このほかにも、ルフィの手配書に自分の後頭部がちらっと写っていたのを見たウソップが「ちまたじゃ(ルフィの)手配書の3千万ベリーは、おれの後頭部にかかってんじゃねェかって噂でもちきりだ」と語り、その後、“ソゲキング”を名乗るウソップに本当に3000万ベリーの懸賞金がかけられている。