■因果応報!? デスバトルにて不敗のチャンプだった男

『北斗の拳』には拳王軍メンバーではないものの、一般人としてはグレーと言える市民も登場する。それがストーリー序盤「血ぬられた罠!!の巻」に登場するデスバトルのチャンプだった男である。

 この回に登場する牙一族は、マミヤの村を狙う野盗集団だ。敵対するレイやケンシロウに対応すべく、レイの妹であるアイリを探し出す。そのアイリを囲っていたのが、地下組織の中で発展したデスバトルチャンプの男をはじめとした集団だった。

 牙一族はその男のアジトに行き、アイリを引き渡せと要求する。それに対し男は「そう簡単に…わたせるか〜!!」と言い、牙一族のボス牙大王の頭に石材を落とすも、結果、牙大王の華山角抵戯を受け絶命してしまうのであった。

『北斗の拳』は過酷な世界ゆえ、この男のように野盗としてアジトを作って生活するのも一つの処世術なのかもしれない。しかしアイリのことを“食料一か月分という大枚をはたいて買った女”だと豪語しているし、やっていることはザコと言えそうだ。やはりほかのザコ同様、因果応報な死に方だと言われても仕方がないだろう。

 

 このように『北斗の拳』には、一般人であってもちょっとマヌケな死に方をする人物も多い。それはザコキャラにも共通することだが、“余計な一言”や“よせばいいのに”と思う行動をしていることが多いのだ。

 万が一自分が『北斗の拳』の世界で生きるようなことがあれば、はしゃぎすぎないよう注意したいものである。

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