■後々大変だった? ウーロンの「サイヤ人をやっつけて地球を救ってほしい」
襲来したラディッツとの戦闘で悟空も死に、より強いサイヤ人たちが地球を襲うかもしれないと知り、絶望感が漂う戦士たち。悟飯は修行のためにピッコロに連れ去られ、クリリンたちも来たるサイヤ人襲来に備えて修行に励む。
普通に考えたら亀仙人やブルマたち、悟空の身近な関係者たちにとって、悟空が殺されたことはかなりショッキングだったといえるだろう。ドラゴンボールで生き返るとはいえ、あの悟空が倒せなかった敵よりも強い奴らが襲撃に来るというのだ。
ブルマたちによってドラゴンボールが7つ集められ、いざ悟空を生き返らせようとしたとき、ウーロンが「ね ねえ…あ…あの……サイヤ人…ってのをやっつけて 地球を救ってほしい…って願いは ダ…ダメかな やっぱり……」と、神龍におそるおそる聞いている。
悟空を生き返らせようとしているブルマに「孫くんを死んだままにしておくつもり!?」と怒られるのだが、この考えは非戦闘員であるウーロンにとって至極当然といえるものだ。悟空が生き返っても勝てるとは限らない。ならば、神龍の力を借りようというのは理に適っている。
しかし、神龍は神によって生み出されているので、神の力を超える願いは叶えられないという。この時点でピッコロと神が融合していれば、この願いは叶えられたかもしれない。とはいえ、このときのピッコロの戦闘力で融合したパワーがどこまで通用するのかは分からないが……。
でも、襲来するサイヤ人はベジータとナッパなので、この願いがもしも叶えられていたらトランクスが生まれていないことになる。そうなると悟空は心臓病で亡くなってしまうし、悟飯もピッコロに修行を受けていないことになるので、完全体のセルには勝てなかっただろう。
ベジータがいなかったら、いろいろと大変だったかもしれないな。
もしも神龍が叶えていたら、ストーリーが大きく変わっていたかもしれない願いは少なくない。振り返ってみると懐かしく、意外にもウーロンやピラフがストーリーの鍵を握っているのが分かるのも面白いものだ。