■砲弾を発射するのは反則じゃ? 開始早々瞬殺された「レオパルドン」
最後は「キン肉星王位争奪編」に登場する「レオパルドン」だ。キン肉マン ビッグボディ率いる強力チームの次鋒として、知性チームの先鋒・マンモスマンと対決する。
先鋒のペンチマンはマンモスマンに傷をつけるくらいには活躍したものの、見事に完敗。焦るキン肉マン ビッグボディに「つ…つぎ 次鋒でろ!!」と促され、サッとパイプ椅子から立ち上がったレオパルドン。「次鋒レオパルドンいきます!!」といい返事をして、シャツとヘルメットを脱ぎ捨てて立ち上がる。
「グオゴゴゴ」と勢いよく襲い掛かるのだが、マンモスマンのノーズ・フェンシングで胸を貫かれてあっという間にノックアウト。ここまでおそらく1秒くらいしかかかっていないはず。どうしようもないやられっぷりだった……。
いや、レオパルドンの名誉のために、ちょっとおさらいしておこう。彼はドイツ代表の超人で、背中には砲台を備えて左手には銃砲がある。どう考えても反則丸出しの存在なのだが、戦時下では活躍できるのだろう。
しかし、マンモスという古代の生物相手に、文明が発達した銃器があえなく敗れてしまう展開には驚くしかない。というより、砲台や銃砲を使わなかったら巨象には勝てないのは当たり前か……。
そういえば、レオパルドンはあんなにガタイがいいのにパイプ椅子に座っていた。背中の砲台が背もたれに当たらないように浅く腰掛けるしかなかっただろう……と考えると、ちょっと可愛く思えてくるな。
さて、ここで紹介した超人たちは目立った活躍ができなかったものの、連載当時は別の意味でインパクトを残してくれたものである。『キン肉マン』にはほかにも魅力的なマイナー超人がたくさんいるので、別の機会に紹介したい。