■バギーに“黒ひげ”も…実力は十分すぎる大海賊たち
世界有数の大海賊“四皇”といった実力者のなかにも、海賊王を目指している海賊はいる。
たとえば、持ち前の悪運と奇妙なカリスマ性でまさかの四皇入りをはたした“千両道化”ことバギーだ。
どちらかというとバギーはギャグキャラだろう。だが、四皇認定をきっかけに忘れていた「海賊王になりたい」という夢を思い出し、ワンピース獲得戦線に名乗りを挙げる。反対していたジュラキュール・ミホークやクロコダイルを相手に、「お゛れ゛が!! 『海賊王』になり゛てェ!!!」と啖呵を切ったシーンには正直痺れた。
また、ルフィと浅からぬ因縁のある“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチは海賊王になるため白ひげ海賊団を裏切り、四皇の座に登りつめている。さらに「黒ひげ王国」を築いて世界政府所属の国家にしたいとも語っており、まさに本人の名言「人の夢は終わらねェ」を体現しつづける男だ。
この2人はまだ脱落しておらず、今後の物語に絡むことは間違いない。今後の動向からとくに目が離せないキーマンといえる。
海賊王を目指すキャラはこれだけではない。「他人の力で海賊王になる」と言い切るゲッコー・モリアや、トラブルさえなければ海賊王になっていたと断言する“ビッグ・マム”ことシャーロット・リンリンもいる。総数としては決して多くない「夢は海賊王と公言するキャラ」だが、目標が目標だけに濃いキャラが多い印象だ。
『ONE PIECE』も最終章に入って久しい。はたしてルフィと彼らの海賊王レースはどんな結末を迎えるのだろうか。