■総帥を裏切って爆死したブラック補佐

 レッド総帥の野望のくだらなさに付いていけず、彼を殺して自分が総帥に取って代わろうとしたのが、ブラック補佐だ。悟空を前にしても怯まず、格闘に自信がありそうな気配を見せるが、当然ながら悟空の相手ではない。

 そういえばブラック補佐は、桃白白の強さを目の当たりにして恐怖を感じていたはず。その桃白白を退けた悟空相手によくあんな担架を切ったものといえよう。潔いではないか。とはいえ、もちろんすぐに後悔することになるのだが……。

 悟空に勝てないと悟ったブラック補佐は「バトルジャケット」というロボットに乗り込み悟空を攻撃するも、圧倒的な強さを見せつけられてしまう。最終的に悟空の攻撃によって空中で爆死。あえない最期を遂げてしまった。

 

 ここで登場したレッドリボン軍の面々は、とても悲惨な死に方をしたといってもいいだろう。
“世界最悪の軍隊”として恐れられているレッドリボン軍は、達人クラスの能力があったとしても、一般的にどうにかなるものではない。銃弾をかわして掴めるという離れ業を披露する亀仙人でも、スタミナが持たないと言っていたほどだ。

 それほどに悟空一人の無双さが際立っており、数々の軍人たちを軽くいなして戦う彼の活躍に胸が躍ったものだったな。

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