■愛妻・ミヨコがチアガール? 抜群のバットコントロールで監督とオーナーを天誅

 アニメ映画2作目の『激闘ペナントレース』では、愛妻のミヨコがチアガールに扮するシーンがあった。自宅で絶対にダメだと言い張るタブチくんに対し、ミヨコは聞く耳を貸さない。試合では1塁側ベンチ上でポンポンを手にして「フレー! フレー! タ・ブ・チ!」と、ノリノリで声援を送る。

 味方の応援団もセクシーなミヨコにご満悦であり、打席上のタブチくんは大激怒。天誅と称し、抜群のバットコントロールでファウルボールを応援団に命中させる。しかも、ミヨコの姿をニヤニヤしながら見つめていたネモト監督とツツミオーナー(モデルは当時の堤オーナー)にも命中させるほど。いやいや、事件になるって……。

 そして、オーナーと監督によってミヨコは外野応援席へと移動。怒りのタブチくんはスタンドへホームランを放って、チームは逆転……と思いきや、ホームイン後にボールとバットを持ってきて外野目掛けて打球を放つ。これも、移動していたオーナーと監督に命中してしまうのだからお見事だった。ていうか、監督……完全に試合放棄だな。

 

 ほかにも、重量オーバーで飛行機が上昇せずパラシュートで放り出されたり、ホームランが宝くじよりも低い確率と揶揄されたりと、タブチくんがさんざんな目に遭ってしまうのが面白い本作。

 長男もインターネットや書籍にて往年のレジェンド・田淵幸一さんを知っているので、とても楽しんで視聴していたようだ。

 それにしても、タブチくんはもちろん、登場人物がみんな実在の人物と同じ呼び方、なおかつ表情も似せているのだから、よくこんなの実現できたなあと思ってしまう。

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