■歴代コナンクイズの中でも屈指の難問?

 歴代のクイズで最も難しいとファンの間で有名なのは、記念すべき劇場版1作目である1997年の『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』で建築家・森谷教授が出題した問題だろう。

 これは、とある3名のパソコンの「パスワード」を推理するクイズで、コナンの持つメモには「小山田 力(おやまだ ちから) A型 昭和31年10月生まれ 趣味・温泉めぐり」「空飛 佐助(そらとび さすけ) B型 昭和32年6月生まれ 趣味・ハンググライダー」「此掘 二(ここほり ふたつ) O型 昭和33年1月生まれ 趣味・散歩」と記されていた。

 この答えは「ももたろう」。なぜなら3人の生まれた年が「昭和31年→申年 昭和32年→酉年 昭和33年→戌年」と、みな桃太郎の家来になっているからだ。視聴者層である小中学生が短時間で干支を導き出すことはなかなか難しいだろう。

 さて、いつもは阿笠博士がクイズを出題するのが定番になっているが、2004年の8作目『名探偵コナン 銀翼の奇術師』は怪盗キッドがキーパーソンとなった映画で、ダジャレクイズを工藤新一に変装したキッドがクイズを出題していた。

 問題は「ナポレオンの土地に2人の日本人が家を建てたそうだ。その2人とは、次のうち誰と誰? 1.冬野さん 2.古野さん 3.深野さん」というもの。

 この答えは「冬野さん」と「古野さん」。ナポレオンの言葉の「我が辞書に不可能の文字はない」という言葉を「我が地所(じしょ)に深野の文字はない」と変換したもので「深野さん」だけが違うというダジャレ。キッドも意外とダジャレを言うのだとファンを驚かせたクイズだった。

 ちなみにこれらのクイズは、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送される際にはカットされることが多い。劇場版でのお楽しみのクイズ、ぜひ公開中の映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』でも体験してみてはいかがだろうか。

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