■ハゲの部分が特徴的…フォックス&ウサ
『北斗の拳』のザコは、“ハート”をはじめとしたスキンヘッドのザコも多い。ただし見分けをつけるためか、髪の毛の一部分だけ残し、残りはスキンヘッドという特徴的な髪型のザコもいる。
たとえばジャッカル一味の1人であるフォックスは、頭頂部にポニーテールがあってそれ以外はスキンヘッドというヘアスタイルだ。なぜその部分だけ残したのか……? モヒカンを伸ばし続けた結果、このようになったのかもしれない。
さらに特徴的なヘアスタイルが、ラオウの直属部下でもあったウサだ。ウサの髪の毛は全体的に刈られているが、なんともみあげの部分だけは長く髪の毛が残っている。
これでもし前髪があれば、昭和の時代に人気を博した時代劇『子連れ狼』の大五郎にそっくりではないか! “グフィフィ”と笑う怪しげなキャラクターは、その髪型とも相まってさらにいかがわしい。予想を裏切らず、ラオウとユリアの関係を見て‘‘このウサもあやかりたいもんですな”なんて言ってしまう。当然ながらラオウに瞬殺されたザコである。
『北斗の拳』のザコたちの髪型は、作中で1つのキャラクターとして存在感を放っている。モヒカンやツインテール、スキンヘッドなど個性豊かなヘアスタイルが登場するが、どれもザコのキャラクターに似合っているのが印象的だ。
普段はあまり意識して見ることのないザコのヘアスタイル、そのファッション全体なども通して本作を読み返してみても面白いだろう。