■リメイク版でキャラが大きく変わった「ククル」

 続いては2016年公開の『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』に登場する、原始人の少年・ククル。ククルは現代の日本にタイムスリップしてしまい、そこでのび太たちと出会い、友だちになる。表情豊かでキラキラした大きな瞳がまさにイケメンなククルだが、1989年に公開された『映画ドラえもん のび太の日本誕生』では、イケメンタイプではなく野性味あふれる少年だった。

『新・のび太の日本誕生』で彼のビジュアルを見たときに、あまりの変わりように驚いた人は多いだろう。また、作中での彼の涙には「泣けた」という声も多い。

 最後は2013年公開の『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』よりクルト・ハルトマン。

 彼はあらゆるひみつ道具が展示されている未来の博物館「ひみつ道具博物館」のガイドで、作る道具はへっぽこなものばかりでいつも館長を困らせている。いかにも未来ふうな衣装の似合う明るく心優しい少年だが、物語が進むとあっと驚く展開に……。愛すべきゲストキャラのまさかの正体に驚いた人も多いのではないだろうか。物語の意外性という意味では、彼がナンバーワンだろう。

『映画ドラえもん』では、このほかにも個性的で魅力あふれる“イケメンキャラ”は多く、『映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』のイチや、『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』のペコも人気だ。そんなゲストキャラの存在も『映画ドラえもん』の醍醐味なのだ。

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