どこまで本編に絡む?『HUNTER×HUNTER』ひょっとしたら今後重要になるかもしれないキャラクターたちの画像
『HUNTER × HUNTER』

 1998年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されている冨樫義博氏による漫画『HUNTER×HUNTER』。現在本誌では新エピソードの掲載が見送られている状況だが、2023年11月14日と11月21日に放送されたバラエティ番組『イワクラと吉住の番組』(テレビ朝日系)で、冨樫氏本人から最終回案が一部明かされたことが大きな話題となった。

 その最終回案は、はるか未来ではゴンがノウコというキャラと結婚し、ギンという孫がいる設定で、ゴンとは逆に「絶対にハンターにはなりたくない」というギンの目線で描かれるエピソード。あくまでも「ボツ案」ということで本編最終回でこのエピソードを見る可能性は低いが、とても興味深い内容として大きな注目を集めた。

 ゴンのおさななじみではあるものの、本編では名前程度しか描かれていない「ノウコ」が重要な立場で登場するこの最終回案。ひょっとしたら、この先の『HUNTER×HUNTER』では、このように過去の“チョイ役”がグッと存在感を濃くする展開もあるかもしれない。そこで今回は「最終回までにひょっとしたら重要になるかもしれない」人物をピックアップ。候補が多すぎて選定が大変だったため、一部はグループとして紹介したい。

■暗黒大陸の経験あり!元会長ネテロのチーム

 最初に紹介するのは、「リンネ=オードブル」と「ジグ=ゾルディック」。2人は本編ストーリーより過去に、元会長の「アイザック=ネテロ」とともに暗黒大陸に渡った経験がある。本編にはほぼ登場しておらず、会長選挙編でリンネが会長候補として上がっていたのみ。そのときも「(ネテロが死んだ今でも)ネテロに会長をやってほしい」と発言しただけだ。

 一方のジグ=ゾルディックは本編に登場すらしていない。過去エピソードで数コマ家系図に登場したのみだ。しかし、ゾルディック家が匿ってきた「ナニカ」が、暗黒大陸の五大厄災である「ガス生命体アイ」であるとコミックスの挿絵で明かされたことで、これをジグが持ち帰った可能性は高い。

 現在本編ではキルアがアルカ(ナニカ)と旅をしており、今後のストーリーにジグが関わる可能性は高いだろう。また、若かりし日のジグはイルミやミルキではなく、キルアと風貌が似ている。メタ視点にはなるがそういった意味でも重要度は高そうだ。

■実は戦闘力No.1?ビヨンド=ネテロチームの謎の少女

 またも暗黒大陸編に登場するキャラクターだが、いまだにスポットが当たっていない「マリオネ」も気になる存在だ。マリオネは、ネテロ前会長の息子・ビヨンド=ネテロ率いる暗黒大陸探検隊の1人。現状は、セリフも目立った活躍もない。

 であるにもかかわらず、筆者が「重要人物」と考える理由はジン=フリークスとのやりとりにある。ジンは財力を巧みに使って、探検隊のNo.2の座を得る。その際に、実力でジンを排除しようとしたのがマリオネだ。ジンも「こん中で一番偉いのはお前か?」という発言をしており、相当な実力者であることは間違いない。

 ロボットのような見た目、「マリオネ」というマリオネット(操り人形)を連想する名前から、操作系念能力者であることも予想できる。しかし、本作でわかりやすい念能力者というのはほぼ存在しないため、作者によるミスリードとも考えられる。まだ考察の域を出ないが、今後どのような動きを見せるのか注目したい。

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