リブート作品『グレンダイザーU』も放送予定! 令和にゲーム化で“トレンド入り”した昭和アニメ『グレンダイザー』の人気と魅力を振り返るの画像
『UFOロボ グレンダイザー』DVD第1巻

 昭和の名作ロボットアニメ『UFOロボ グレンダイザー』が再びブームになろうとしている。2023年にはゲーム『UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも』が発売され、完全日本語対応のPS4PS5版、Switch版も2024年に発売される予定だ。さらに、今年2024年にはリブート作品『グレンダイザーU』もテレビアニメとして放送される。それらを受けX(旧Twitter)では「グレンダイザー」が一時トレンド入りもした。

 この令和の時代に再び注目を集めた昭和のアニメ『グレンダイザー』。今回は本作がどういう作品だったのか、その人気と魅力を紹介していく。

■グレンダイザーとは?

『UFOロボ グレンダイザー』は、『デビルマン』や『キューティーハニー』で知られる永井豪氏原作で、『マジンガーZ』や『グレートマジンガー』と世界観を共有したマジンガーシリーズの第3作目である。東映動画(現・東映アニメーション)製作で、1975年からテレビアニメ全74話が放送され、当時の子どもたちを中心に人気を博した。

■海外で圧倒的人気を誇る

『グレンダイザー』は、実は日本以上に海外で人気がある。特にヨーロッパのフランス、イタリア、中東のイラク、シリア、ヨルダン、エジプト、クウェートなどでの人気が圧倒的で、その規模は日本人の想像をはるかに超える。冒頭で紹介した最新のゲームも、実はフランスのゲーム会社による開発・発売なのだ。

 そのフランスでは、1978年に公共放送Antenne 2(現France 2)で『Goldorak(ゴルドラック)』というタイトルで放送され、視聴率は平均75%、最高100%を叩き出している。日本の視聴率とは条件と集計方法が違うので単純な比較はできないが、それでも驚異的な数字と言えるのではないだろうか。

 それまでフランスで放送されていたアニメの多くは教育をメインにしたもので、巨大ロボット同士が戦うアニメなんて見たことがなく、衝撃的なものだったに違いない。また主人公もでしゃばることがなく控えめで、それでいて地球を守るために必死に戦う姿が、侍を思わせるような非常に日本的なヒーローに見えたようだ。

 またその他の要因として、放送がフランスのバカンスの時期だったことも大きかった。これは当初、“バカンスの時期は子どもも遊びに忙しくテレビなんか見ない”というネガティブな理由だったのだが、放送されるや否や人気は爆発。結果としてバカンス時期の子どもたちをテレビに釘付けにした。ちなみに、教育的でないアニメで、ましてやロボット同士が戦うアニメなんてもっての外と、親たちにはあまり評判が良くなかったらしい。この辺りの反応は日本も海外も同じのようだ。人気作品の宿命である。

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