ミスタービッグバスにフランシス牧師…『ジャングルの王者ターちゃん♡』に登場するクスっとさせられた“面白い一般キャラクター”の画像
ジャングルの王者ターちゃん DVD-BOX デジタルリマスター版 BOX2【想い出のアニメライブラリー 第34集】(TCエンタテインメント)

 1988年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された、徳弘正也氏の名作漫画『ジャングルの王者ターちゃん♡』には、爆笑させられたものだ。ターちゃんファミリーはもちろん面白いのだが、一般キャラクターもなかなか楽しい存在だった。

 そこで『ジャングルの王者ターちゃん♡』に登場するクスっとさせられた面白い一般キャラクターを振り返って紹介していこう。

■にせ物の嫁さんを持ち歩いている爆笑エピソード満載の「ミスタービッグバス」

 まずは、第88話「ルアーの威力の巻」に登場する、自称“世界をまたにかける”釣り師「ミスタービッグバス」だ。このオジさんはアフリカの大魚をゲットするべくターちゃんにガイドを頼もうとするのだが、魚とも仲が良いターちゃんは“魚を殺す釣り師のガイドなんてできない”と、依頼を断る。

 しかしミスタービッグバスは、ただ大魚と記念写真を撮れれば満足だと言う。それだったらとターちゃんは了承し、そして魚と一緒にポーズ写真を撮ってあげることに。このオジさんの頭や肩に手ひれを乗せる魚たちの姿が異様にたくましいのにも、じわじわくる。

 その後、ミスタービッグバスは釣り師として魚とのゲームを楽しみたいと、なぜかここで魚との将棋勝負に。まさかの王手で負けてしまうと、きっちり正座して「まいりました」と言っているあたり、笑いが止まらなかった。

 極めつけは、ジャングルにまで持ち込んでいるビニール製の「オー美人妻」。ターちゃんも思わず顔を赤らめてしまう“にせ物の嫁さん”だが、これが何かは想像にお任せするとして……(!?)。

 これが役に立つのは、“釣り場でのマナーを破れば半殺しにする”と笑顔で言いのける体格の良いアメゴ族に遭遇した場面。“(釣りの)ポイントを一人で独占しないこと”と言われ、そそくさと「オー美人妻」を横にセットするオジサン。いちいちツッコミを入れるターちゃんだったが、こんなの爆笑するしかなかったものだ。

■ターちゃんやヂェーンが敬語を使うほど? ジャングルに似合わない「フランシス牧師」

 第51話「若き伝道師の巻」で登場するのが、ザビエルのような河童頭が特徴の「フランシス牧師」だ。アフリカにキリスト教を布教しにきた真面目な牧師で、教会を建てるため寄付で資金を集めようとしている。

 なんと守銭奴キャラで有名なヂェーンからも寄付してもらえるから、驚きだった。ターちゃんも感心していたな。ヂェーンはフランシス牧師を“牧師様”と呼び、敬語を使うほどのクリスチャンだから仕方ないのだろう。とはいえ、分厚い聖書を切り抜いてへそくりを貯め込んでいたのだが……。

 宝くじに失敗するなどターちゃんファミリーに邪魔されたりもするフランシス牧師だが、実は彼、水泳が得意だという。カナヅチのヂェーンに特訓を課し、ターちゃんには“なんじ姦淫するなかれ”なんて言われ恥ずかしいポーズをさせられたりもしてちょっと可愛そうだったが、その後、なんとシンクロナイズドスイミングの選手ということが判明。う〜ん、どう見ても河童にしか見えないな。それだけでなく、野球や剣道も得意なスポーツマンというのだから、人は見かけによらない。

 ちなみにターちゃんに暴力をふるうヂェーンを説教しようとし、愛する夫に二度と手を上げないと誓わせているから結構凄い人といえる。ほかのキャラだったら、きっとヂェーンに張り倒されているだろうな。

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