ダニエル・J・ダービー「オシリス神」やアナスイの「ダイバー・ダウン」も…『ジョジョの奇妙な冒険』能力は地味でも“使い手が強すぎるスタンド”3選の画像
『ジョジョの奇妙な冒険』ストーンオーシャン Blu-rayBOX3(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

 荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)の代名詞的存在「スタンド」。一癖も二癖もある能力を持つスタンド使いがぶつかりあう”スタンドバトル”は、本作の目玉のひとつだ。時間を止める「ザ・ワールド」や、時間を戻す爆弾「バイツァ・ダスト」など、強力な能力を誇るスタンドは人気も高い。

 一方で、お世辞にも強いとはいえないスタンドもある。「どうやって戦うんだろう?」と首を傾げてしまうようなスタンドを本体が見事に使いこなして格を見せつける展開は、興奮ものだ。そこで今回は、能力は地味でも本体が強いスタンドやそのスタンド使いを見ていこう。

 

※以下には、コミック『ジョジョの奇妙な冒険』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

 

■敗北感を与えるのは自分で…ダニエル・J・ダービーの「オシリス神」

 空条承太郎が主人公の第3部に登場するダニエル・J・ダービーは、本人が強いスタンド使いの典型として有名だ。

 ダービーのスタンド「オシリス神」は、賭けで負けた敗者の魂を奪って1枚のコインに変える能力を持つ。決まれば相手を一瞬で戦闘不能にできるが、「オシリス神」そのものに戦闘能力がないのがミソ。実際に相手を負かすのは、ダービー本人がやらなければならないのだ。

 ダービーは「オシリス神」の欠点を、得意なギャンブルで勝負することで解決した。作中、ダービーは承太郎一行にギャンブル勝負を挑み、ポルナレフとジョセフを「オシリス神」の餌食にしている。

 ギャンブラーとして世界中の猛者と戦い、勝ち続けてきたダービーだからこその戦闘スタイルといえるだろう。第2部では頭脳プレイで強敵を倒してきたジョセフをも圧倒したシーンに、読者は絶望感すら覚えた。

 白熱の心理戦をくり広げるダービーとのギャンブル勝負は人気も高く『ジョジョ』シリーズ全体のベストバトルと認める読者もいる。要のギャンブルはスタンド能力に頼らず、自分の腕ひとつだけで承太郎たちに挑んだダービー。敵ながらあっぱれな強者だ。

■解体&構築は本人の技能! アナスイの「ダイバー・ダウン」

 次は第6部から、頼もしい味方として活躍したナルシソ・アナスイと「ダイバー・ダウン」を紹介しよう。主人公の空条徐倫に唐突に惚れ、彼女と結婚するために戦うことを選んだアナスイは、おかしさとカッコよさを併せ持つキャラだ。

 そんな彼のスタンド「ダイバー・ダウン」は、スタンドを物体に潜りこませる能力を持つ。一見強そうだが、射程距離が短いため遠距離から潜行して接近することは不可能。そもそも物質をすり抜けるのはどのスタンドでもできそうで、イマイチ決め手に欠ける印象だ。だいぶ地味な「ダイバー・ダウン」だが、アナスイは作中で十分に使いこなした。

 たとえば敵の体内に潜りこんで骨を分解、再構築してバネの体に作り替えたり、顔を内部から作り替えて別人に変装させたり、さまざまな局面で「ダイバー・ダウン」は切り札として活躍した。

 これはアナスイ自身が人体、物体問わずあらゆるものを解体するスキルを持っているからこそ。病的なまでの「分解癖」で殺人鬼になってしまったアナスイだが、そのおかげで徐倫と出会い、彼女の協力者になれたのだ。

 スタンドは能力の強さだけでなく、本体との相性も大事。アナスイの「ダイバー・ダウン」は、スタンドバトルの奥深さを象徴するスタンドといえるだろう。

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