1973年4月2日から『ひらけ!ポンキッキ』が放送開始され、番組から生まれた人気キャラクターであるガチャピンとムックが今年で生誕50周年を迎えた。愛らしいキャラクターで子どもたちに笑顔を与えるだけでなく、『ひらけ! ポンキッキ』や『ポンキッキーズ』では、スポーツを中心にさまざまな事柄にチャレンジし、大人視聴者たちを驚かせている二人。そんな彼らの偉業の数々を見ていこう。
■ガチャピンとムックのチャレンジ
ガチャピンは南国生まれのステゴザウルスで、身長は165センチメートル、体重80キログラム。ムックは北極近くの島生まれの雪男。身長185センチメートル、体重110キログラムと、ガチャピンよりもさらにひと回り大きい体格をしている。
大柄な体格とゆったりした動きをする二人だが、チャレンジ精神旺盛で、中には相当な偉業も。90年代に『ポンキッキーズ』世代だった人にとっては、1998年の「ガチャピン宇宙へ行く!」という企画を覚えている人も多いのではないか。ガチャピンは4人目のクルーとしてロシアの有人宇宙船「ソユーズTM-28」に搭乗。宇宙ステーション「ミール」に滞在したり、宇宙遊泳を行っている。
他にも2008年にガチャピンは、ヒマラヤ山脈の「ヤラピーク」に登頂成功。「ヤラピーク」は5000メートル峰で、ヒマラヤ山脈の中では難易度が低いとはいえ、ピッケルやアイゼンは必須の登山である。
ガチャピンは、体質的に不利な事柄にも積極的にチャレンジしている。例えばロッククライミングだ。ロッククライミングでは、人間の指のグリップ力が重要となってくるし、靴も同じく、グリップ力が重要となってくる。しかし、ガチャピンは、サラサラでフカフカな手でチャレンジ。また、人間サイズの靴も履けないので、裸足での挑戦となった。途中、ずり落ちてしまう危険な場面はあったものの、結果的には成功を収めている。
不利な状況でのチャレンジと言ったら、流鏑馬もその一つだ。ガチャピンの体質的に、馬に乗りながら横に矢を放つのは、中々に難しい。首間接が太く、人間よりも視野が狭いので、的を見ることができないためだ。しかし、そんな不利な状況を、的を見ずに矢を射るという方法で、見事に成功させている。
最近ではガチャピンは2018年にUUUMと契約し、“期待の大型新人”としてYouTube「ガチャピンチャンネル」を開設。動画の中でも音楽に挑戦したりトラクターを運転したりと様々な事柄にチャレンジしている。
チャンネル登録者数は58万人を超えていて、大手YouTuberといって間違いない。「ガチャピンチャンネル」といっても、ムックも出演している。ムックが米津玄師の「Lemon」を街中でサプライズ的に弾く動画は、再生数3000万回突破と大人気だ。