『キングダム』キャスティングが楽しみすぎる武将たち! 人気キャラの「桓騎」や「媧燐」は誰が演じる?の画像
映画『キングダム 運命の炎』キャラクタービジュアル信ver.(C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会

 原泰久さんの人気漫画『キングダム』。その実写映画化第3弾『キングダム 運命の炎』が大ヒット公開中だ。本作は、日本映画史に残るような迫力とスケール感が魅力で、またそれを演じる役者さんたちも気合が入っている。とくに、王騎役の大沢たかおさんの肉体改造はニュースで話題にもなっていたが、高身長でスラっとしたイメージの彼が20キロ近くの増量で筋肉を付け、まさに戦う武将の姿になっていたことには驚かされた。

 そこで今回は、実写映画『キングダム』の続編で、キャスティングが楽しみすぎる武将たちを紹介する。

■色気と危うさを持つ男…元野盗の異色の将軍「桓騎」

 まず、秦国将軍でのちの六大将軍となる桓騎。彼のキャスティングがもっとも気になるという人も多いのではないだろうか。

 元野盗の桓騎は『キングダム』でも異色の存在で、並みの軍人では思いもよらないような天才的な戦い方が魅力。2020年ヤングジャンプで行われた「第一回キングダム総選挙」では、楊端和に次ぐ第6位の人気キャラだ。

 桓騎の実写キャスティングで重要なポイントは、男の色気をともなうカリスマ性ではないだろうか。桓騎軍は元野盗の集団で秦国への忠誠心は低い。それでもなぜ軍としてまとまっているかというと、まさに桓騎のカリスマ性によるところが大きいのだ。

 演技としては難しい部分だが、たとえば、佐藤健さんなら十分演じてくれるのではないだろうか。佐藤さんは美形ながら男性としての色気を持ち、カリスマ性という部分でも十分なように思う。

 もう1つの桓騎の魅力として、その特徴的な瞳が挙げられる。「首切り桓騎」の異名があるように、桓騎は何をしでかすか分からない、人としての危うさと闇を持っている。それらを象徴しているのが桓騎の瞳だろう。

 特徴的な瞳を持つ俳優として、柳楽優弥さんはどうだろうか。柳楽さんの瞳は切れ長で(いい意味で)目つきが悪く、大変目力がある。子役時代から培われてきた演技力で、桓騎の闇の部分も表現してくれるのではないだろうか。

■トップクラスの体躯を持つ…楚の大将軍「汗明」

 次に気になるキャスティングが、函谷関の戦いでの楚の大将軍・汗明だろう。「楚の巨人」という異名を持つように、キングダムトップクラスの体躯。また、函谷関の戦いに参戦した将軍のなかでは、おそらくもっとも実績と実力のあった武将だった。

 まず、汗明の大きな見せ場の1つとして、蒙武との決戦前、打ち鳴らされる太鼓のなか「天下最強 漢の中の漢 汗明」を自ら高らかに宣言する場面が挙げられる。このシーン、読者からはネタ扱いされることもあるようだが、汗明本人は大真面目でやっているところが清々しい。斎藤工さんならこのあたりのニュアンスをきっちり掴んで、迫力の演技を見せてくれそうだ。

 また、汗明を演じるうえでどうしても必要になってくるのが、その体格だろう。続編があるとして、おそらく対決するであろう蒙武役には、すでに平山祐介さんが抜擢されている。平山さんは身長185センチとかなり大柄なうえ、鍛えられた筋肉をもっているため、それに対抗するとしたら、新日本プロレスオカダ・カズチカさんはどうだろうか。

 191センチのプロレスラーで体格は十分、今や日本プロレス界の押しも押されもせぬ大エース、天下最強の汗明にもハマっているように思う。

■性格に難あり…太々しくも強く美しい楚の女将軍「媧燐」

 男性武将を2人紹介してきたが、キングダムには羌瘣や楊端和のように、強くて美しく魅力的な女性武将も登場する。楚の将軍・媧燐もその一人だ。先ほど紹介した汗明に次ぐ、楚の第二将として合従軍に参加。戦いの天才で、媧燐の策により秦軍は何度も苦しめられ、函谷関突破目前まで追い詰められた。また、コミック30巻第318話『打ち止め』で見せた「変顔」も有名である。

 まず媧燐には、自信に満ち溢れた演技をしてもらいたい。春申君からは「戦いの天才」と同時に「性格に難あり」と評されるほど、自信以上にふてぶてしい態度も目立っていた。このかなり癖のある役であるが、演技力に定評のある小池栄子さんなら見事にこなしてくれそうだ。「変顔」の名場面も忠実に再現してくれるに違いない。

 また媧燐は、華やかでナイスバディな女傑として描かれている。そして、汗明に負けないくらい背も高い。それほどの背の高さは現実的には難しいが、菜々緒さんなら高身長で、媧燐の美貌を表現してくれるのではないだろうか。菜々緒さんが演じれば、側近・バミュウへのパワハラも映画の見物の1つになるだろう。

 

 今回は、『キングダム』キャスティングが楽しみすぎる武将たちということで、3人の武将とそれを演じてほしいキャストを考えてみた。

 正直、大沢たかおさんの王騎をはじめ、山﨑賢人さんや長澤まさみさんなど、豪華なだけではなく実写化における再現度も十分な面々を見てきたからこそ私たち観客の期待値は上がっており、続く俳優さんたちには大きなプレッシャーがあるかもしれない。

 しかし、今回紹介したい俳優さんたちは存在感十分、素晴らしい『キングダム』の武将を演じてくれるだろう。続編の一報が今から楽しみで仕方ない。