『ジョジョの奇妙な冒険』承太郎は無銭飲食を悪びれず宣言!「今見たら蛮行だな」と思う主人公たちの行動の画像
『ジョジョの奇妙な冒険』2nd Season スターダストクルセイダース DVD-BOX 1/2 (第1-24話)

 1986年から『週刊少年ジャンプ』で連載開始された、荒木飛呂彦氏の『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)。現在、『ウルトラジャンプ』にて第9部「The JOJOLands」が連載中だ。

 同作に登場する悪役、特にラスボスはDIOやカーズ、吉良吉影、ディアボロ、プッチ神父……と、まさに人の道から外れた極悪人ばかり。その分「ジョースターの血を引く」主人公サイドをつい応援したくなるというものだ。

 しかし、当時の時代の影響もあってか、今あらためて読み直すと、各部の主人公キャラでも信じられない悪事を働いているキャラは意外にも多い。

 今回は、「今見たら蛮行だな」と感じるジョジョたちの行動を振り返りたい。

 まずは、第3部「スターダストクルセイダース」の主人公・空条承太郎。『ジョジョ』シリーズの代名詞とも言われる承太郎だが、暴力事件を頻繁に引き起こしている札つきの不良で、未成年ながら飲酒と喫煙の習慣がある。

 承太郎はのちに仲間となる花京院典明と初めて対峙した場面で、自身の不良エピソードを明かしている。

 それは「ケンカの相手を必要以上にブチのめし いまだ病院から出てこれねえヤツもいる」「イバルだけで能なしなんで気合を入れてやった教師はもう2度と学校へ来ねえ」「料金以下のマズイめしを食わせるレストランには代金を払わねーなんてのはしょっちゅうよ」というものだ。暴力、教師いじめ、無銭飲食と、どれもとても少年漫画の主人公とは思えない。

 そもそも承太郎は外見からして硬派な不良タイプのキャラクター。連載当時の80年代後半から90年代初頭は全国に走り屋が現れ、若者たちが不良に憧れた時代だった。漫画も『湘南純愛組!』『今日から俺は!!』『ろくでなしBLUES』など、各誌で不良ものが流行っており、承太郎もそうした時代に生まれたヒーローだったのだ。

■仗助のせいで10億円の取引がパァ…

 続く第4部「ダイヤモンドは砕けない」の主人公・東方仗助も、見た目は不良で特徴的なリーゼントヘアに改造学ランを身に着けている。普段の暮らしぶりは案外ワルではなく、社交的で目上にも敬語を使って話しているようだが、実は彼も周囲をとんだ混乱と不幸に陥らせる悪事を働いていた。

 それは、噴上裕也の使うスタンド、ハイウェイ・スター戦でのこと。ハイウェイ・スターに追われ、バイクに乗りながら本体を探すために電話が必要になった仗助は、1分後に重要な取引の電話がかかってくる会社員の男性から無情にも携帯電話を奪った。会社員が控えていたのは10億円の取引だったようだが、さらに仗助が奪った携帯は、掴んだ衝撃で壊れてしまった。きっと会社員にとっては一世一代の出来事だったに違いない。彼の今後の会社員人生はどうなってしまうのだろうか。

 さらにこの後、仗助は「私のこと嫌いならそのまま電話を切って」と別れ話を告げられたカップルの男性からも携帯を奪った。このとき男性は電話口の相手に結婚を申し込もうとしていたのだが、仗助によって電話は切れてしまう。

 どちらも、事情を知らないにせよ他人の人生を大きくねじ曲げてしまったことには変わりない。そもそも他人のものを奪うこと自体、じゅうぶん悪行だろう。

 最後は第6部「ストーンオーシャン」の主人公・空条徐倫。承太郎の娘である徐倫は、物語開始当初、付き合っていた男性に騙され、冤罪で投獄されたのだが、彼女にも同情できない犯罪歴があった。

 作中で語られた回想では、14歳の時に財布を盗んだと誤解され、誤解を解こうとした結果成り行きで盗んだ車で事故を起こすという自体に悪化し、このとき承太郎が来てくれなかったことで、グレてしまったことが語られる。

 この結果、本人は「ちょこっと借りて乗ってただけ」と発言しているもののバイクを窃盗したりとかなりヤンチャな過去があったことが語られる。親の愛に飢えた結果の行動ではあるが、かといって彼女の行動は許されるものではない。

 このほかにも、随所でジョースターの血統のヤンチャな蛮行が描かれている。主人公側なのでつい見逃しがちだが、ジョジョたちも結構ヒドいかも?