■昭和・平成アニメにもいたピンク髪キャラ
さて、令和の人気ピンク髪キャラを紹介してきたが、その人気は今に始まったことではない。
そもそもピンク髪キャラの元祖は、手塚治虫氏の漫画『ぼくの孫悟空』を元に製作された、1967年放送の『悟空の大冒険』のアニメのみに登場する竜子だといわれている。
平成以降じわじわと市民権を得て増えてきたピンク髪キャラ。恋愛シュミレーションゲーム『ときめきメモリアル』の藤崎詩織などをはじめとして、いわゆる美少女キャラとして『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか、『ゼロの使い魔』のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、『ゆるキャン』の各務原なでしこなど、フワフワしたおっとり系キャラやツンデレなど、近寄りがたいキャラというよりは、かわいい系のキャラに多い髪色のようだ。
また、『機動戦士ガンダムSEED』のラクス・クラインや『NARUTO』の春野サクラなど、メインヒロインにも多い。
一方で、少女向け作品にもピンク髪のキャラクターは昔から多く『魔法のプリンセス ミンキーモモ』のミンキーモモや『少女革命ウテナ』の天上ウテナ、『美少女戦士セーラームーン』のちびうさ、『きんぎょ注意報!』のわぴこなど、メインキャラとして登場することが多い。
どの層に向けた作品であっても、ピンク色の髪というのは、現実離れしている髪色だからこそかわいらしさや魅力が増幅されるのかもしれない。誰の心にも、一人は心に残るピンク髪キャラがいることだろう。