■オブアートのやり方
ここで、オブアートのやり方を紹介したい。
1. 描きたいイラストをタブレットやスマホで見つけて、スクリーンショットを撮る。
2. (そのままだと不衛生なので)タブレットやスマホの上にラップを置き、その上にオブラートをのせてフードペンでなぞる。
3. キャラクターの周りのオブラートを切って、スライスチーズなどの上に空気が入らないように貼り付ける。
4. 色づけをして完成。
やってみると、意外と簡単で面白い。注意点は、色を塗る際にオブラートが破けたり、ヨレたりするので、黒いペンなど濃い色で枠だけ先に書いておき、チーズなどの上にのせたあとに色づけをしたほうが良いこと。それから、色づけの際には同じ場所を何度も塗るとオブラートが破れてしまうので、手早く塗ることもポイントだ。
事前にオブラートに描いておき保存することもできるので、早朝に慌てて用意しなくても良いのも魅力だと思う。(※保存しておく場合は滅菌シートなどを利用)
ちなみに、オブラートもフードペンも無味無臭。実際食べてみたところ、具材の味を損ねることもなかった。
■いつか息子の思い出になるのかも?
運動会前日、息子には「一気に3人は無理だよ〜」なんて言ったものの、夜中にこそこそと悟空と幽助、コナンを1枚のオブラートに描いてみた。1度失敗して描き直したものの、作業時間は20〜30分くらい。本当に手軽なのだ。
朝、「できたの?」と言いながらお弁当を覗きに来た息子は、ぱあっと嬉しそうな顔! そうそう、この顔が見たかったのだ! そうして息子は、お弁当時間を楽しみにワクワクと張り切って運動会に出かけていった。
子どもにとって、手作りのお弁当はどんなものであっても嬉しいものだと思う。筆者が子どものころは当然キャラ弁なんてなかったけれど、いつでも“お弁当”は特別だった。つまりキャラ弁なんてただの自己満足なのだが……、それでも息子の思い出のひとかけらに“愛情のこもったキャラ弁”が残るとしたら、それはそれで幸せなことではないかなと。
「キャラ弁なんて無理」と言うママは多い。「たしかに!」と思う。仕事や家事、育児など忙しい毎日のなか、必須ではないことをわざわざスケジュールに組み込むことは本当に大変だから。
しかし、今回紹介したオブアートであれば「うんどうかいがんばってね」「おいしくたべてね」など、ひと言メッセージを添えることも比較的簡単かもしれない。普段作るオムライスやホットケーキなどにものせられそうだし、粉薬が苦手な子どもの場合、オブラートに絵を描いて飲んでもらったりなど、用途もいろいろありそうだ。息子が幼稚園のときにこの方法を知っていたらよかったなぁ。
ちなみに、今回購入したオブラートは200枚入りで280円ほど、フードペンは1800円ほどだった。フードペンの賞味期限は1年半程度なので、今度は息子の誕生日やクリスマスなどにケーキを作ってアートしてみようと企んでいる。
どんどん進化していく「キャラ弁」の手法。これからも行事のたびにチェックしていこうと思う。