『ジョジョ』ストレイツォに『ドラゴンボール』天津飯、さらにプリキュアも!?  人間なのに目からビームを出せるキャラ3選!の画像
『ジョジョの奇妙な冒険』第2部 戦闘潮流 Blu-ray BOX

 漫画やアニメのバトルシーンを彩る必殺技には、様々な種類がある。そのひとつが、目からビームを出すというものだ。特にロボットアニメでは定番と言ってもよいくらい頻出の必殺技で、記憶に新しいところでは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』でエヴァンゲリオン初号機が目からビームを出して大爆発を起こしていた。

 そして、意外なことに人間のキャラクターでも、目からビームを出して戦うことが結構あるのだ。目からビームを出せることで、どんな効果があるのか? そもそもどうしてビームが出せるのだろうか? 真面目に考え始めると気になることが多すぎるが、そんな謎すぎる「目からビームを出す人間のキャラクター」を紹介していきたい。

■高圧で体液を目から発射!『ジョジョの奇妙な冒険』ストレイツォ

 荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)には、かなり個性的なキャラクターが多く、能力もひとりひとり違うのが面白い。『ジョジョ』といえば第3部以降はスタンドバトルが定番になっていくが、第2部までの吸血鬼や柱の男との戦いも充分に楽しめる。石仮面を被り吸血鬼になった者に血を吸われると、吸われた者もまた吸血鬼になってしまう。そんな吸血鬼の中に波紋使いのストレイツォがいる。

 ストレイツォは、第1部ではジョナサンと共にディオとも戦った、数少ない波紋使いの1人だった。しかし、時代が移り第2部になると、老いていく肉体を許せなくなり、自ら望んで石仮面を被り、吸血鬼と化した。それによって人外の力を手に入れたストレイツォはジョセフと対決するのだが、なんと目からビームを放つことができるようになっていた。

 その名も「空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)」。しかもこれは高圧で体液を目から発射するというもので、割れた瞳孔から放出される様子がしっかりと描写されており、光やレーザーのようなものではなく実態を持ったビームなのだ。その威力もすさまじいもので、肉体を貫通してしまうので、まともに食らったらまずいことは明白。吸血鬼の腕力は人間の力の数十倍にも及ぶとはいえ、それだけなら近距離攻撃のみを警戒すればよいが、ビームを出すとなると中長距離の攻撃への対応もしなくてはならなくなってしまう。そう考えると、ストレイツォの立場からすれば攻撃の幅が広がったとも言える。

 まあ、この時点のストレイツォは吸血鬼なので、厳密に言えば人間というか「元・人間」なのだが……。

■4人に分身して繰り出す合わせ技『ドラゴンボール』天津飯

 鳥山明氏による『ドラゴンボール』(集英社)には、目からビームを出すキャラクターが複数登場する。ピッコロやフリーザといった宇宙人ならいかにも出しそうだが、地球に住む人間でも出すキャラクターがいる。それが天津飯だ。「え? 天津飯って人間なの?」と思う人もいるかもしれない。目が3つあったり、腕を4本も生やしたり、4人に分身したりすることもできるから、そう思われて当然だ。

 公式資料集『ドラゴンボール大全集』によると、天津飯ははるか昔に地球に移住してきた宇宙人の子孫「三つ目人」という種族の末裔らしい。三つ目人は代を重ねるにつれて地球人と交わることで血が薄まっていたようだが天津飯は先祖がえりした特異体質であるため、人間には不可能な技をいろいろと使うことができるようだ。

 そんな天津飯がどのような形でビームを繰り出すかというと、4人に分身する「四身の拳」と併せて使用する。4人の天津飯が第3の目から同時に「光線眼」というビームを放つと、一点に集中することで強烈な一撃となるのだ。ここからも、かなり手間のかかる技ということが分かる。ピッコロやフリーザのように、瞬時に繰り出せるビームではないから、あまり実戦向きでないのは明らかだ。そのため、天津飯がビームを使用したのは天下一武道会で悟空と対戦した時のみで、広い場所では不向きと判断したのか、それ以降は使っていない。

  1. 1
  2. 2