どんな漫画だった? 舞台化でトレンド入り『ミルモでポン!』の魅力を振り返る! ファンが気になる「マグカップ」「妖精の衣装」はどう再現するかの画像
ちゃおコミックス『ミルモでポン!』(小学館)

ちゃお』(小学館)で2001年から2006年まで連載されていた篠塚ひろむ氏の漫画『ミルモでポン!』が「≒JOY☆FAILY LIVE STAGE『ミルモでポン!』」というタイトルで舞台化されることが3月30日、発表された。

 今回は作品の象徴的なキャラであるミルモたち妖精がメインのオリジナルストーリーが展開されるとのことで、キャストには指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ「≒JOY(ニアリーイコールジョイ)」のメンバーの名前が連なっている。

 公演は2部構成であり、第1部では妖精界を舞台にした『ミルモでポン!』の物語が描かれ、第2部ではミニコンサートが展開される。

 突然の舞台化の発表にツイッターでは「ミルモでポン」がトレンド入りして話題になった。同作はアニメ化されていたので知名度も高く、当時の読者たちからは「令和の時代にミルモが話題になって嬉しい」「懐かしすぎる」「妖精を人間が演じるの?」という驚きと喜びのコメントが多く寄せられた。

『ミルモでポン!』は、片思いの相手に話しかけることもできない中学生の主人公・南楓のもとに恋の妖精ミルモがやってきて、魔法を使って楓の恋を叶えるべく人間界に住むところから始まるストーリー。

 しかし楓の片思いの相手や恋のライバル、楓に恋する男の子のもとにも次々と妖精がやってきて、いろいろな騒動を起こすドタバタラブコメディだ。

 妖精の主人公であるわがままで短気なミルモをはじめ、お嬢様キャラで怒ると怖いリルム、ミルモのライバルである忍者のヤシチや、ミルモの弟でかわいい見た目の割に実は腹黒いムルモなど、多彩な個性を持つ妖精たちがかわいらしいと話題の作品だった。特に、妖精を呼び出してパートナーになるためにマグカップに指定の飲み物を注いでおまじないをかけるという設定もロマンチックで、当時マネしてみたという人も多いだろう。

 原作は人間界が舞台で、毎回ミルモたちが楽器を奏でることで発動する魔法でさまざまな魔法アイテムを出し、楓の恋愛を応援したり、ヤシチらがそれを邪魔したりという展開が描かれた。しかし今回は妖精界が舞台で、登場キャラクターは妖精のみだという。

 同作に登場する妖精といえば、ダボダボした全身タイツのようなスモッグ服に2頭身の体が特徴で、小さくちょこまかと動き回る。また顔立ちも、ぷにぷにのほほに、いかにもキャラクター然としたシンプルな目と口が描かれているものだ。彼らの外見の再現度は一体どのようになるのだろう。

 また人間界と妖精界を繋ぐ重要アイテムであり、ミルモらが普段入っているマグカップを舞台上でどう表現するかも見ものだ。とはいえ今回は人間キャラクターは登場しないとのことなので、もしかしたら原作よりも前の時間軸の出来事を描くのかもしれない。

 演じるキャストの中には『ミルモでポン!』連載時には生まれていない人もいる。彼女らによって、これまで見たことのない新しい『ミルモでポン!』の世界が広がることだろう。

 なお、これまで2000年代の少女漫画としては『暁のヨナ』『初恋モンスター』『神様はじめました』などが舞台化されている。

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