■コミックス発行巻数200巻超え!『こちら葛飾区亀有公園前派出所』と『ゴルゴ13』

 連載40周年をむかえた2016年に「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス記録に認定されたのは、秋本治氏による『こちら葛飾区亀有公園前派出所』だ。

 同年の9月17日に最終巻である200巻が発売された『こち亀』。40年にもわたって連載されていたにもかかわらず、ギネス記録の認定は初となった本作。200巻という大記録は簡単に破ることはできないかと思われていた。

 しかしこの大記録、さいとう・たかを氏の『ゴルゴ13』が2021年7月に201巻を発売したことで塗り替えられている。記録を抜かれてしまった『こち亀』は同年10月にコミックス201巻を発売し、『ゴルゴ13』の記録に並ぶなど接戦を繰り広げたのは記憶に新しい。

『ゴルゴ13』は2022年12月までに207巻まで発売されていることから、記録はまだまだ伸びていくと考えられるのだが、どちらにせよ日本が誇る名作たちが打ち立てた大記録の偉大さを感じることができる。

■カードゲームの先駆け!『遊☆戯☆王』

 2011年6月にギネス記録に認定されたのは、日本を代表する対戦型カードゲームの原作『遊☆戯☆王』だ。

 高橋和希氏による本作は、作中に登場するカードゲーム『マジック・アンド・ウィザーズ』をもとに制作された『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』というトレーディングカードゲームが大人気で、来年には25周年を迎えるほど超ロングヒットを飛ばしている。

 この『遊☆戯☆王』がギネス記録に認定されたのは、「世界で最も販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」というもの。その販売枚数は当時251億7000万枚を超えており、現在もなおその人気は衰えるところを知らない。 

 

 ギネス記録を持つ日本の漫画やアニメ作品たち。そのどれもが長きにわたり多くの人に愛され、その人気は日本を飛び出して世界にも及んでいる名作が勢揃いだ。日本にはこれらの名作たちに並ぶすばらしい作品がまだまだあり、今後月日を経て新たな記録に認定されることを期待してしまう。

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