『機動戦士ガンダム』アムロ・レイが“ガンダム以外のモビルスーツで見せた神業”3選 空間認識能力に精密射撃も…卓越した操縦技術がスゴいの画像
『アムロ・レイ×ぴあ』(ぴあMOOK)

 全ガンダムシリーズの中で最強のパイロットとして挙げられることが多いアムロ・レイ。それはアムロの搭乗した、ガンダムタイプのモビルスーツ(MS)性能だけによるものではない。ガンダム以外にもさまざまなMSに搭乗してきたアムロは、戦闘のたびにその卓越した操縦技術で戦場を圧倒してきたのだ。

 今回は、そんなアムロがガンダム以外のMSで見せた神業を、3つ紹介しよう。

■これぞエースパイロットたる所以!驚異の「空間認識能力」

 まずは『機動戦士Zガンダム』第16話「白い闇を抜けて」より、7年ぶりに搭乗したMS・リック・ディアスで敵を圧倒するシーンである。

 前提としてこの時のアムロは、一年戦争が終結して以降7年間で一度もMSに乗っておらず、再び戦場に出ることに対して恐怖感を覚えていたのだ。なかなか自信を取り戻せないアムロを、後の恋人となるベルトーチカが焚き付けたことで、再びMSに搭乗することを決意する。

 クワトロとカツを濃霧に乗じて宇宙へ送り出す作戦の最中、ブラン・ブルターク駆る高機動MA・アッシマーが急襲し、これをアムロとカミーユが迎え撃つ形となる。

 視聴者がまず感心するのは、アムロがリック・ディアスで出撃直後、敵のMS部隊をいち早く察知するシーンだ。濃霧で視界が悪い中、ニュータイプとしての鋭い感覚で、敵が出撃する瞬間を察知するというのだから見事である。

 その後交戦に発展し、アムロが単独で敵MS部隊に交戦を仕掛ける。まずアムロが放ったクレイ・バズーカが敵のハイザックに命中。喜ぶカツに対し「まぐれだ」と言い放つアムロだが、7年ぶりにMSに乗った人間からの直撃を受けた敵パイロットからすれば、たまったものではない。

 さらにその後、ドダイから単身飛び出したカミーユに迫りくるハイザックのバックパックだけを切り落とすという神業を見せた。カミーユも無駄な殺生をしないアムロの戦い方を真似てみるも、アムロのように精密な操縦ができずコックピットごと貫いてしまい、いらだちをあらわにする。その隙にアッシマーに背後を取られてしまったカミーユを援護したアムロがカミーユに放った、「後ろにも目をつけるんだ!」というセリフは、ガンダムファンの中では有名だろう。

 すでに戦場を支配しているアムロは、カミーユにとりついたアッシマーの腕を切り落とし、最終的にビームサーベルで貫くことで戦闘を終わらせた。

 初めて搭乗するリック・ディアスを正確に操縦しながらカミーユにも指示を出し、結果的に4機を戦闘不能にするという、アムロの圧倒的な力量が描かれた回となった。

■弾幕をモノともしないアムロの「精密射撃」

 続いても同じく『機動戦士Zガンダム』第38話『レコアの気配』にて、宇宙へ向けて飛び立つカミーユとシャアが乗るシャトルを護衛するシーンである。

 この時アムロはリック・ディアスを改修したMS・ディジェに搭乗しており、アムロのパイロット特性に寄せた設計となっているので通常のパイロットには操縦が難しい機体であることも念のため周知しておきたい。

 第38話はカミーユとシャアがシャトルで宇宙に上がる際に、しつこく追ってきたジェリドに対し、アムロがシャトルを護衛するところから始まる。

 遠距離からジェリドのMS部隊を目視したアムロは、「落ちろっ!」とクレイ・バズーカを先制で放ち、見事に一発命中させる。この時互いの正確な距離感は視聴者には測れないが、相当な距離があることだけは確認できる。そんな距離感で互いに飛行しながら、ビームではなくバズーカ砲で偏差撃ちを決めるのだから、見事というほかない。

 アウドムラとメロゥドが互いに艦隊射撃で激しい空戦を繰り広げ、シャトルがなかなか飛び立てずにいる中、アムロがハヤトに言い放つ。「ハヤト!シャトルを撃ちだせ!敵のガルダは俺が沈める!」『Z』序盤で見せていた弱腰なアムロはもういない。旋回しメロゥドの上を取ったアムロは再びクレイ・バズーカを放ち、一発で追撃ができなくなるほどの致命傷を与えるのである。艦隊同士の撃ち合いで弾幕が激しい中で正確に命中させる、アムロのエイム力はまさに神業だ。

 ちなみに直前のアウドムラと撃ち合うメロゥド艦内では、「根比べだ!撃ち尽くせ!」という怒号が飛び出している。対して砲弾1つでメロゥドを沈めるアムロは、軍のお財布事情になんとも優しいパイロットであることも感じられた。

 その後飛び立ったシャトルを追撃するジェリドだったが、ドダイ改からあえなく落下。そしてアムロは、叫びながら自由落下するジェリドに、無言でダメ押しの一撃をお見舞いするという何とも言えないシュールさには、視聴者も思わず笑みがこぼれたことだろう。

 『Z』においてはこの38話がアムロの最後の出演となるのだが、敵味方が激しく入り乱れる空戦での被弾数を0に抑え、見事な有終の美を飾るのであった。

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