歴代『ドラクエ』シリーズで最初に主人公に立ちはだかった思い出深いボス戦の数々…「カンダタ」や「ピサロのてさき」もの画像
画像は『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエスト3』『ドラゴンクエスト5』『ドラゴンクエスト8』『ドラゴンクエスト11』(編集部撮影)

ドラゴンクエスト』シリーズでは、序盤から避けては通れないボス戦がある。これまでと違って強力な相手でもあり、イベント戦になるのでテンションも上がった思い出がある。そこで、歴代の『ドラクエ』シリーズで最初に立ちはだかったボスキャラを振り返っていこう。

■怪しすぎる!『ドラクエ3』で初登場したシリーズお馴染みの「カンダタ」と子分たち

 まずは、『ドラゴンクエスト3』で初登場した盗賊の「カンダタ」だ。このカンダタ、ロマリア王国から「きんのかんむり」を盗み出し、子分とともにシャンパーニの塔に潜んでいる。ロマリア王は、これを取り返してくれれば勇者として認めてくれる……と、いささか上から目線なのだが、王様だし仕方がない。経験値稼ぎになるし……と、向かった。

 しかし、カンダタは塔で出会ってもすぐに戦闘に入ってくれない。最上階から落とし穴で5Fに落とされ、再度向かっても逃げたあと。一度4Fに飛び降りてあとを追うと、やっと戦闘に入ってくれた。面倒な奴らだ……。

 それにしても、このカンダタのコスチュームはなんとかならないものか。オノを右手に持ち上げ、緑の目出しマスクにマント、裸でパンツ一丁に手袋とシューズ、いやはや変態か!と言いたくなる出で立ちだ。

 盗賊なので身軽なのかもしれないが、目立ち過ぎるだろう。とはいえ、子分たちは鎧の騎士のコスチュームで安心した。よもやカンダタ一党がお頭と同じ格好ならば、手が付けられないところだった(!?)。

 さて、このカンダタ、レベルが低いと苦戦するが「ルカニ」を覚えていたら意外と簡単に倒せる。また、氷塊や矢を作り出す呪文「ヒャド」にも弱い。裸だから当然か……凍ったら“氷結の怪人”とかでオブジェになってしまうぞ……。ちなみに、子分には「ラリホー」が効きやすかった。

 ちなみに「きんのかんむり」はロマリア王に返さなくても大丈夫なので、報酬としてもらえる。ロマリアでセーブはできなくなるものの、男性魔法使いの場合、終盤戦のミスリルヘルムまで兜を入手できない可能性があるので貴重だった。

■ホイミンがいれば楽勝だった! 子どもたちを誘拐する『ドラクエ4』の「ピサロのてさき」

 オムニバス形式の『ドラゴンクエスト4』では、第1章のライアンからボス戦が始まる。湖の塔に潜む「ピサロのてさき」だ。コイツは第1章から“子どもを誘拐する”という、どうにも許せないボスキャラだった。

 しかし、ライアンはいきなり「はじゃのつるぎ」を手に入れることができるし、ホイミンも仲間になってくれる。レベルがそこそこ上がっていれば、ほとんど楽勝だったものだ。

 同じピサロを冠する敵ながら、第5章に登場する“ピサロナイト”とは雲泥の差だろう。ピサロナイトは人間からロザリーを守っていたので同情の余地はあるが、コイツは問答無用でお仕置きだ!

■マーマンじゃないよ! 特に悪いことをしていないのに退治される『ドラクエ8』の「ザバン」

『ドラゴンクエスト8』でも、序盤のダンジョンでボスキャラが登場する。滝の洞窟でひっそりと暮らす「ザバン」だ。どことなくザコキャラのマーマンに似ている。

 占い師ルイネロが“とある事件”をきっかけに自暴自棄になり、水晶玉をこの滝つぼに投げ落としたところこれがザバンにヒット。ザバンは額にできた傷の痛みに苦しみ、水晶玉を捨てた人物を恨んでいる。

 お人好しの主人公がザバンをやっつけて取り返すことになるのだが、いやいや、どう考えても、もとはルイネロのオッサンが悪い。お前が謝りに行けよ! と言いたいところだが、父親を改心させたい一人娘のユリマにお願いされてしまったからには、ヤンガスとともに向かわざるを得ないだろう。ドラクエの主人公も可愛い女子の頼みには弱いものだ(ちなみに、依頼を断ってトロデ王に話しかけると怒られてしまう)。

 そして、このザバンはかなり強い。するどい爪の攻撃は強力で、倒したとしてもかなり体力を消耗してしまう。全力を使い切ってしまうと、帰り道に呪文を唱えられずに帰れなくなってしまう可能性があるので注意が必要だ。序盤だからとナメてかかるとエラい目に遭ってしまうだろう。

■木こりを犬に変える魔力は無駄遣い? 『ドラクエ11』の「いたずらデビル」

『ドラゴンクエスト11』に登場する最初のボスモンスターは「いたずらデビル」だ。その名の通り、冒険者を驚かすことに執着しているふざけたキャラである。ゲーム内では木こりが壊れた橋を直すのだが、それをまた壊してしまう。さらに、直そうとする木こりに“変身ビーム”を繰り出し、犬に変えてしまったりするから手に負えない。

 結局、主人公とカミュで戦うことになるが、このいたずらデビルはそれほど強くない。HPが高いので少し長期戦となりやすく「ギラ」と「ホイミ」を唱えてくるも、MPが高くないから連発してこないのだ。しかも、いたずらビームは当たってもメラ程度。二人揃ってゾーン状態の「シャドウアタック」を繰り出せば圧勝可能だ。

 きっと、いたずらビームを無駄に使って魔法力を消耗したのがいたずらデビルの敗因だろう……。ちなみに、声優役は関智一だった。スネ夫のようだったので、まさに適任だ。

 

『ドラゴンクエストシリーズ』には、ほかにも最初のボス戦が登場する。「ドラクエ7」の「ゴーレム」、「ドラクエ6」の試練の塔に出現する「とうのへいたい」、一人だと全滅しやすい「ドラクエ5」の「うごくせきぞう」、「ドラクエ2」の船を手に入れる前に戦う「グレムリン」、そして初代の「ドラゴン」や「あくまのきし」といった面々だ。

 どのボスも思い出深いものだったな……。