キラ&カガリにロックオン・ストラトス「双子の日」意外と多い『ガンダム』シリーズの名物双子キャラ3選!家族の仇を討つ感動の物語もの画像
画像は『機動戦士ガンダムSEED』HDリマスターComplete Blu-rayBOXより (C)創通・サンライズ

 12月13日は「双子の日」。これは1874年に「先に産まれたほうが兄・姉となる」と太政官布告が出されたことに由来している。さて実生活でも双子を見かけるが、アニメやマンガではたくさんの双子が登場する。しかも、多くの双子キャラはドラマティックな背景を持っており、ストーリーに大きな影響を与えることが多い。

 そこで今回は筆者が愛してやまない歴代『機動戦士ガンダム』シリーズから、双子のキャラクターをピックアップ。どのような背景を持っているのか、特徴やすごさをあらためて振り返ってみたい。

■ストーリー終盤で明かされる秘密!数奇な運命の双子

 最初に紹介するのは『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するキラ・ヤマトとカガリ・ユラ・アスハ。この2人はアニメ第1話「偽りの平和」で出会うが、当初は双子だとはまったく知らなかった。ストーリーが進み、終盤にかけて関係性が明らかになる。

 キラは中立コロニー・ヘリオポリスに住んでいながら戦争に巻き込まれた少年で、カガリはオーブ連合首長国代表の娘。戦争がきっかけで姉弟が出会ったのは、悲しき出会いと言えるだろう。

 2人が姉弟だと判明したのは、地球連合軍の攻撃によってオーブ連合首長国が攻撃されたあと。カガリの父(実際は義父)であるウズミ・ナラ・アスハの遺した写真がヒントとなった。2人が双子と分かってカガリが一方的に「姉」と主張しているシーンがあり、筆者はその必死さが「妹っぽいな」などとほほえましく感じたものだ。なおキラは母胎から生まれたわけではないので、どちらが姉、兄かの判別はできない。

■高い能力を有するも世界への復讐を誓う双子

 続いては『機動新世紀ガンダムX』のシャギア・フロストとオルバ・フロスト。フロスト兄弟などと呼ばれ、親しまれている。この2人は連邦軍の兵士でありながら、世界への復讐を目的としている。兄シャギアは冷静沈着だが、弟オルバは感情的になりやすく、窮地に陥ることも多い。しかし兄弟間の絆は強く、今回紹介しているキャラクターのなかでもトップクラスといえる。

 フロスト兄弟は、明確な特殊能力を有している。これは双子間限定だが、テレパシーで意思疎通したり視覚情報などの感覚を共有したりできる能力で、作戦行動において高い効果をもたらした。

 しかし、フロスト兄弟が世界を憎む理由となったのが、まさにこの能力。連邦軍でニュータイプとしての訓練を受けていたが、ニュータイプ専用のシステムであるフラッシュシステムが反応せず「偽物」の烙印を押された2人は、カテゴリーFと分類された(Fはフェイクの意)。その恨みをもって、ニュータイプやニュータイプを至上とする世界に対して復讐を誓ったのだ。

 この能力自体は優秀なものなので、連邦軍がもう少し配慮してあげられれば、恨みにとらわれることもなかったのではないだろうか。

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